「完全敵地」加藤久著を読見終えた。
これは、1986年メキシコワールドカップを目指した日本代表チームの
戦いの軌跡を綴ったスポーツノンフィクションだが懐かしかったので読んでみた。
当時、僕はテレビですべての試合を見ていたのでその裏側がわかっておもしろかった。
今の日本のサッカーを取り巻く環境とはまったく違うコントラストが一番印象的であった。
ピョンヤンでのアウェイの試合のテレビ放送はなく、後日、NHKのスポーツニュースでのみ
ダイジェスト映像があっただけだった記憶がある。
また、2点差で勝てば悲願のワールドカップ出場が決まるというのに、韓国戦の
アウェイの試合の生放送は前半15分すぎからの途中からの放送という
今ではとうてい考えられないものであった。
あの頃には本当に今のようにワールドカップ出場が当然のようになり
国内リーグが盛り上がるなど考えられない状況だった。