いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

Yahoo!ブログで書いていた「水平線の先にある夢」の続きをこちらで書いています。2018以前のコメント付き過去記事はFC2ブログにあります。https://w2002moni.blog.fc2.com/

いざ夢舞台へ!

前回の予選がドーハの悲劇で終わり、なんとしても、地元開催の前に
初出場を果たしたい日本にとって、今回の予選は過去に類をみないほどの
国民の期待に満ち溢れていた。

いまさら、最終予選前のことを書いても仕方ないし、忘れてしまっているので
最終予選から綴ろうと思う。

それは、突然の決定だった。
アジア最終予選ホーム・アンド・アウェイで行われることになったのだ。
これまでのアジアでは経済的な面からも集中開催が慣例となっていた。
それが、日本もプロ化されたことで、少しでも不利にならないように
押し通したことで、このようになったのだという。
これを初めて聞いたときには、これはチケット取りが大変だろうなと思った。
しばらくして、後援会から通知があり、初めて日本代表の試合が無条件の
無料招待ではなく、先着順となったのだった。
よって、ホームの試合は毎回徹夜で並ぶのを強いられた。

初戦のウズベキスタン戦を迎えた。
並んでいるサポーターはこの日を待ちわびていた雰囲気があり、
喜びに満ち溢れていた。

このときは前日から仲間とともに連携し、日本青年館に休憩用の部屋を1部屋予約して
交代で並んだりしていた。
僕にとって大敵だったのが、神宮の森の蚊だった。並んでいる途中、かゆくて
がまんできなくなったので、薬局に蚊取り線香と虫刺され用の塗り薬を
買って来た。蚊取り線香は周りで並んでいた人たちにも好評だった。

スタジアムに観客が入ってもサポーターの喜びが伝わってくる。
この試合を観れることがうれしいのだろう。
試合開始のキックオフ前、カズと城がボールに魂を込める。
カズのW杯への想いが伝わってくるシーンだ。
僕は元々日産ファンでアンチ読売だったので、カズのプレーには
さして、傑出したものは見出していなかった。
それでもW杯への想いを惜しげもなくメディアに打ち明けるところを
みると、そこだけは必要なも存在だと思っていた。

そして、試合開始後、すぐに井原が引っ掛けられたPKを決めて
ゴールラッシュが始まった。
前半、城選手が決定機を外しまくっていたとき、近くのサポーターが
「城ー、今のオレの気持ちがわかるかーーー」
と叫んだときは、周りが大きな笑いに包まれておかしかった。

結局、6-3の大味な試合で終わった。
しかし、1試合なのに期待感もあり、とても疲れたように感じた。
翌日のニュースステーションでは、カビラ・ジェイさんが、
「韓国とは同じ得失点差3ですがー、得点数が違います」
といってテンション高かった。このときの放送などは今でもビデオに
保存したまま残っている。

このときは、まだ、その後の苦難の連続など知る由もなかったのたっだ。