いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

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中田引退によせて

中田が引退した。

僕は特に惜しくもない。
理由は2つある。
1つは今回のW杯の彼のパフォーマンスを見て。
もう一つは、彼の胸中を考えれば納得いくのである。

今回のドイツW杯で日本が惨敗した主原因が彼のプレーにあった。(と僕は思う)
オーストラリア戦をTVで観ていて前半途中ごろから中田にボールが渡ると
相手ボールになってしまうということが連続した。こりゃひどい、交代だ!と。
後半になっても相変わらずボールを失うのは中田からが目立った。
現地に行って、クロアチア戦、ブラジル戦を観たときにも中田から相手ボールに
なることが多かった印象だ。中田がよくやる味方が走りきれていないパスから
だけではない。トラップミスで取られる、ドリブルから取られるということも
多かったのだ。
3試合を終えて大方のメディアや評論家は中田一人ががんばって戦っていたような
論評が多い。俊輔の方がバッシングされているのだ。
そこで、ビデオで試合を見返してみた。誰がボールを失っているのかある程度
数えてみたが、僕の印象の通り中田がボールを失っている回数が多い。
僕の気のせいではなかったのだ。じゃあ、なぜ、中田だけががんぱっているように
他の人が見えるのか?これは、ディフェンスで中田がボール奪取に懸命になっている
のと、走っているからだと思う。

人それぞれ意見が違ってもいいと思うので、僕の見た感じを書いておく。
中田の攻め上がりからのボール逸が後半残り少なくなったときの選手のスタミナを
奪ったのだ。俊輔などはインタビューでも「英さんが、ディフェンスしていた
前半はよかった」と言っている。中田が攻め上がり、他の選手も上がる。
さあ、というところで、いつも、ボールを失っていては、周りの選手は
精神的にもガックリくるだろう。それだけならまだいいが、彼の場合は、
そんな状況で自分がミスしている状況でも、周りに文句ばかり言っているように
見えるのである。(他の選手はそう感じていたのではないか?)
他の選手からしてみれば「てめえがボールとられんなよ」ぐらい思ってたのではないか?
少なくとも僕にはそう見えた。

ベルージャ時代の彼は違った。
もう、ピッチでは縦横無尽で、3年以内にバロンドールでも取るんじゃないか?
というような圧巻のプレーの連続だった。
そのときのプレーぶりなら周りも納得したかもしれない、しかし、明らかに
プレー内容は落ちていたのだ。

彼は、海外で活躍できた。W杯に3回出たこともあり、さらなる欲求を求めるためには
自身のコンディションをさらに向上させる必要があった。しかし、ここ数年コンディション
は下降線をたどった。少し早いが、限界を感じたのではないだろうか。
ある程度やれるだけやって、現役に未練はないのだろう。

話しはかわって三浦カズの場合を推測してみよう。
彼はなんと言ってもW杯に出るためにサッカー選手をやってるといった男だ。
このままでは死んでも死にきれないような気持ちがあるから
現役でいるんじゃないだろうか?
たぶん、アメリカ大会かフランス大会に出場していたら、もう引退していると思う。

人生いろいろである。