漫画「キャプテン」「プレイボール」の谷口君（２）

「青葉vs墨谷二」の地区予選決勝の日がきた。

青葉にとっては地区予選など決勝と言っても２軍で戦うことになっていた。
それでも楽勝の常勝チームだったのだ。
そんな２軍のピッチャーのボールでも速いとびっくりする応援団であった。

しかし、墨谷は特訓の成果あって、この２軍相手に堂々のシーソーゲームに持ち込んでしまった。
驚いた青葉は、控えに回していた１軍を登場させることになる。
そこで、登場してきたのが青葉のエース、佐野だった。
青葉のエース佐野は体が小さくかわいい顔をしていたので、墨谷の応援団も
「なんか、ちっちゃいのがでてきたぞ」
「そんなんで、墨谷を押さえられんのか？」
というヤジが飛び交う中、投球練習が始まる。

１球投げただけで、静まり返る墨谷応援団。

「なんかおかしいと思ったよ、うちのチームが青葉にいいゲームをするなんて」
というような声が聞かれる中、佐野の投球練習は続けられていた。
すると、呆然とするチームメイトに
「あれだよ。３分の１からの距離のタイミング」
というささやきから、チームメイトも生気が戻ってくる。

そして、佐野に対した最初のバッターが見事に打ち返した。。
佐野の登場で安心していた青葉の外野手も呆然としてしまった。

そこからが、本当の特訓の成果だった。
エラーをする野手を１軍メンバーに代え、打順がくるとすべて１軍メンバーに変えてきた。
そして１４人目の選手が変わった後も交代させようとしたのだ。

ここで、谷口君は出場選手制限を越えているとの抗議をするものの、
青葉監督の「ルールブック」には書いていないとのことで、ごり押しで交代が認められてしまう。
そして全員１軍メンバーになった青葉と死闘を展開することになった。

（つづく）

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