いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

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試合後の日本の報道と韓国の報道

フランスワールドカップ出場を目指す日本のアジア最終予選第4節(日本の3試合目)は、韓国にホームで1-2と敗れるというショッキングな結果となった。

この最終予選は5チームによるホーム&アウェイの総当り戦であり、8試合の合計勝ち点で決まり1位のみが自動出場権を獲得し、2位はA組とのプレーオフ、そこで負けてもオーストラリアとの大陸間プレーオフがあることを考えるとまだまだ悲観的になることはなかったものの、こういうホーム&アウェイでの長丁場の戦いに慣れていない日本国民は総じて「苦しくなった」との論評であったと思う。

後日、日曜日の報道バラエティ番組で面白い企画があった。
それはこの日本vs韓国戦の韓国側放送席の実況を紹介するというものであった。
試合の放送したのがTBSだったので、この特集番組もTBSだったと記憶している。

これは試合展開ごとに日本の実況席と韓国の実況席の様子を紹介するというもので、日本が攻めると日本の実況や解説者は喜び、韓国側はあぶないと実況を紹介するもので番組として結構楽しめた。

やはり、韓国はそれまで、メキシコ大会、イタリア大会、アメリカ大会と3大会連続してワールドカップ出場を果たしているだけあって、予選は通過してあたりまえとの気構えがあったように感じる。ただ、今回の日本は前回、アメリカ大会の最終予選のときドーハで敗戦していることもあって相当手強い相手になるだろうとの認識はあったようだ。それに国民感情として日本にだけは絶対に負けられないという根強い意識も潜在意的の持っているはずだった。
そういう韓国の実況席の様子は通常の試合経過の実況こそ日本と大差ないものの、例えば、韓国が同点に追いついたときにすぐ「アナウンサーか解説者のどちらかが”時間はまだあります”」と言っていたのが印象的だった。84分での同点だから、あと6分しかなく、アウェイなので引き分けでも十分な状況であると考えてもおかしくないところを、あくまで勝つということを前提に考えているということがわかるのだ。翻って、日本の実況席はというと、すでに同点でがっくりきており、何が何でも勝つという雰囲気はなかったように思う。

この番組での内容は、後日、韓国でも取り上げられて逆報道されたようで、1週間後には日本の同じ番組枠でその模様が放送されていた。どうも韓国という国は日本をとことん意識しており、日本での報道にも大きな関心があり、放送内容として自国に不利な内容でない限り取り上げる機械が多いようだ。

メディアでの報道は、どこの国でも(日本でも)報道規制がされていたりとかで、自国に有利なニュースは積極的に取り上げるものの、自国に不利なニュースは取り上げない。公平にものごとを見るためには、1つの国の報道だけではんくて複数の国の報道をみることが必要なのである。日本の電波でも海外のニュースは流すもののそれは既に日本の放送として放送されるので意味はなく、ラジオの短波放送などで海外の電波から流される直接のニュースを聞くと、あまりの違いに愕然としてしまうことがあるのでおすすめである。

サッカーに話しを戻すと、この日本vs韓国戦ではやはり両チームの監督采配が比較されたのが一番多く、秋田投入のタイミングが早かった。チャ・ボンクン監督は、的確な選手交代と1点先制された後でも、すぐに選手に落ち着けというポーズで選手に冷静になるように支持を与えていたりということが日韓双方で言われたことだった。
(そんな韓国国民もフランス本大会でオランダに5-0で負けたときにはすべて監督のチャ・ボンクンが[評論家などの意見も聞かないため]悪いというレッテルを貼ってしまうことになるところが面白いが。。。)