いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

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我が家はシックハウス!?

毎週末、現場まで40分弱かけてセルフリフォームに行っています。
現場に着いて玄関を開けると、かなりの新築臭がします。
僕はすぐに、なるべく息を止めたまま、家全体の窓をすべて全開にします。
それでようやく安心して息をできるようになります。

僕は、化学物質過敏症の患者ではありません。通常の健常者と言って問題ないでしょう。
ただ、シックハウスの怖さについてはいろいろ勉強しましたのでその怖さを知っているというだけです。
拙宅の有害物質臭は僕だけが臭うのではなく、来た人に聞いてみると誰でもが臭いを感じています。
ただ、その臭いの感じ方が違うんです。
ただの新築臭として気にしない人か、危険な有害物質臭として意識している人かどうかの違いなのです。

この臭いはおそらくホルムアルデヒドでしょう。
有害物質にはホルムアルデヒドだけではなく、トルエン、キシレン、パラジクロロべンゼンや可塑剤等
ありとあらゆる物質があります。
そのうちシックハウス法により規制されたのはホルムアルデヒドのみ。
あとは国で規制できないから24時間換気システムを義務付けたてお茶を濁したというだけです。
この「24時間換気システムを義務付けた」ということは、何よりホルムアルデヒドの基準値(ゼロではない)を規制するだけではシックハウスを防ぐことはできないということを証明していることにもなっているのです。
じゃあ、なぜホルムアルデヒド以外の基準を設けなかったのか?
これは、住宅メーカーや建材メーカーなどの多大な政治献金があるからです。
あまり基準を厳しくすると業者が対応できないからです。
自然素材を多用した住宅は建売業者や大手ハウスメーカーは建てられないからです。
要はこのシックハウス法は国民の健康を守るためというのではなく、業界保護の法律なのです。
わが社の建物は「国で決められたシックハウス法の基準値内の建材を使用しているから大丈夫ですよ」
という間違ったアピールに利用されているだけです。

ただ、シックハウス法試行以前の住宅と今の住宅では、多少有害物質の量が減っていることも確かでしょう。
しかし、これが病気にならない程度まで抑えられたかというと全く不十分でしょう。
このことは日本国民みんなが意識しておくべきでしょう。

この記事のタイトルで”我が家は”と書いていますが、このような基準とすると、拙宅だけでなく日本の99.99%以上の新築住宅はシックハウスと言えるでしょう。
家を建てるときに、合板ではない無垢の床、塩ビクロスでない安全な壁、MDFでない建具を使用して建てている家などホンのわずかだと思うのです。
新築では建売住宅、建徳条件付住宅は全滅、ハウスメーカーの家もほぼ全滅に近いでしょう。
唯一新築でシックハウスでないのは、シックハウス対策の家を専門で手がけている設計事務所工務店などで建てた家か(そのうち紹介します)、建て主に知識があってセルフビルドなどをした場合のみでしょう。
結局はシックハウスでないのは10年以上経った中古住宅ということになるでしょう。

拙宅の話しに戻しますと、家全体の窓を開けた状態でも、まだ少し有害物質臭がします。
窓全開でも臭いがするのに、建売業者(タクトホーム)の担当者は堂々と「この家の建材はすべて(床、建具、合板、クロス、接着剤など)国で決められた基準値内のものを使っています」
と言っていました。
よく堂々と言えるものです。
国の基準は最低限のもので、これを守れば十分というものではないのです。
まあ、建売業者なんて最低限の法律をクリアできる住宅しか建てる気がないですから、そういうものが言葉としてもでるんでしょう。

業者の悪口を言い出すとキリがありませんので、実際の対策を考えます。
まず、どこから有害物質が出ているのか?
これはもう、住宅全体なのですが、優先的に対処すべきところとしては塩ビクロス(可塑剤からの放出)、複層フローリング(合板接着剤とワックス)、MDFの建具(MDFは接着剤の塊)システムキッチン(システムキッチンは殆どMDF製)、
などです。

今現在、ミカドのシステムキッチンと洗面化粧台、MDF製の作り付けの大きな下駄箱(シューズケース)を撤去してリビングの塩ビクロスを剥がしました。
これで最初の頃よりはだいぶ有害物質臭が軽減されたような気がします。
しかし、まだまだ、夏であるせいか、有害物質臭はあります。
かみさんはこの家の現場に行って帰ってくると、喉が痛いと言います。僕も喉が痛いときがあるのでかなり気になります。
ドアなどの建具がすべてMDFでできていて、これが大きいような気もしますが、これを交換していくのは時間も費用もかかるので
まずは家全体の塩ビクロスを剥がすことが先決なのでしょう。