いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

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シェラックニス塗り

今回のリフォームでは、第一に有害物質排除という目的がありました。
玄関ドアを開けるたびに建売の新築特有のホルムアルデヒドの強烈な臭いとその他のVOCはシックハウス法が施行されている今現在でも病気を誘引しているでしょう。

本来であればそのような有害物質を完全に排除するためにはその元となっている建材を除去するしかありません。
その対策としては
・合板フローリングを無垢板に
・床の下地合板を無垢板に
・合板、MDFたっぷりのキッチンを撤去して無垢板、ステンレスのオリジナルキッチンに
・塩化ビニルクロスを漆喰系塗壁に
を行なっており、現在も進行中です。

しかし、完全にすべての建材を取り替えることは建替えない限り不可能です。
費用の問題もあります。

そういうことで、建材を取り替えることができない箇所については
「あなたにもできる住まいのエコ・リフォーム」
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/w/w_cup_win/20191104/20191104143023.gifという本に載っていた方法で、シェラックニス(セラックニス)を塗って建材から出てくる有害物質をブロックするという方法をとることにしました。

シェラックニスとはラックカイガラ虫が分泌する天然の樹脂ということでチョコレートなどの食品にも使われていて食べても安心ということらしいです。

それと塗り壁を行なう際には下地処理として、シーラー塗りが必要になります。
このシーラー塗りをしないと下地の石膏ボードの紙からのアクがでて白い塗壁が綺麗に仕上がりません。
このシーラー、殆どの市販製品が有害物質を多く含むのが問題でした。
せっかく塩ビクロスと有害な糊を使わなくても有害なシーラーを塗っていたのでは元も子もありません。
調べてみると、リボスのグラバという製品が比較的安全なシーラーということで、これをシーラーとして塗ろうと思っていました。

シェラックニスをホームセンターとWeb検索でいろいろ調べて2つの製品に絞りました。
・リボスのバスコ 2.5L 20,200円(ドイツ製)
・ブレーマー自然塗料 2.5L 8,925円(ドイツ製)
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/w/w_cup_win/20191104/20191104141030.gif
※金額は変わる可能性があります。

価格を見て明らかなように倍以上の差があります。
安いブレーマーの方を調べるとアルコール成分にさえ気をつければいいということがわかったので悩みましたが、最初は高いけど信頼のリボス製品のバスコを購入してみました。

同時に同じリボスのグラバとの相性について建材店に質問してみたところ、
バスコ+グラバ+漆喰クリームの順で塗ればいいということでした。
しかし、3つも塗ると費用的に痛いだけでなく施工手間も尋常ではなくなります。
そもそも、シェラックニスとは内側の有害物質をブロックするぐらいだから、
建材のアクもブロックしてくれるのではないかと考えました。
建材店は商品を売りたいでしょうからマニュアル的な答えをしたのかもしれませんが、
僕はとりあえず、バスコに直接漆喰クリームのタナクリームを塗ってみることにしました。
それで不具合がでれば、タナクリームを2度塗りすればいいと考えました。

さて、実際施工してみました。

リボスの製品は初めて使いましたが、リボスやアウロの自然塗料と言っても結構臭いはキツイと聞いておりこのような自然塗料は熱を持つと聞いていたので、その辺には注意を払っていました。

しかし、製品が届いて蓋を開けてみると、そのアルコール臭の強烈さには参りました。
このようなときのために、2000円ぐらいの有毒ガスマスクと防護メガネを購入していましたのでそれをつけて作業しました。
確かに有毒ガスマスクをしていればあまり臭いません。
窓を全開しての作業は必須ですが、シェラックニスを施工するときは有毒ガスマスクは必須でしょう。
それと目に入ると危険なので防護メガネも必須と言えます。
こんなことをしなければならないものを室内に塗るのにも抵抗ありますが、アルコールなので施工時だけ気をつければその後の生活では問題ないでしょう。

施工は薄く塗ればいいようなので簡単でした。
ただ、マスキングに失敗しました。
窓までビニールつきのマスキングテープと大き目のゴミ袋で覆いましたが、
そのマスキングテープの選択を誤ったようです。
マスキングテープに紙製(内装用)のものとビニル製(外装用)のものがあるのですが、
内装用を中心に使用しました。
しかし、シェラックニスは紙のマスキングテープに浸透して木部などがこげ茶色になってしまいました。
これではマスキングの意味がありませんでした。
ビニル製のものを貼ったところは大丈夫でした。
今後使う方はビニル製でマスキングしてくださいね。

マスキングでもう一つ注意があります。
それはシェラックニス塗りのときは壁との隙間を開けずに貼ったほうがいいのですが、
塗り壁のときには2mmぐらい開けないとマスキングテープを剥がすときに塗り壁材がポロポロと剥がれてしまうということです。
貼り直すのは面倒ですから最初から2mm開けて貼るといいのでしょう。
そのとき、はみだしたシェラックニスの部分は塗り壁材を塗るときにそこを塗って隠すようにしたらいいでしょう。

施工すると、バスコの2.5Lはリビングの半分を塗ったぐらいでなくなってしまいました。
これでは出費もかさむので、今度はブレーマー自然塗料を3缶注文しました。
リボスのバスコはプラスチックの容器に入っていて蓋もネジ式キャップでしたので、保管も楽だったのですが
このプレーマーの方は缶に入っていて、蓋もマイナスドライバーがなくては開けられないのでちょっとやっかいでした。
使い出したら関係ありませんけど。。。
それと、バスコよりブレーマーの方がかなりこげ茶色が濃いです。
臭いは同じようにアルコール臭が強烈です。

シェラックニスは塗った後は20分もすれば乾きますが、アルコールの臭いはかすかに2、3日続きましたでしょうか?
1週間後にはまったくアルコールの臭いはありませんでした。

有害物質のブロックですが、壁は元々塩ビクロスを剥がした跡に糊取りも簡単に行なっていたので
残留している糊の有害物質のブロックという意味合いでした。
シェラックニスを塗る前の糊取りでかなり臭いは軽減していましたが、シェラックニスを塗った後は
全くホルムアルデヒド等の臭いがなくなりました。
実際にはゼロではないでしょうけど、体に影響しない程度にはなったでしょう。

和室の畳の下はコンパネ合板がありますが、今回、これを撤去するのは大掛かりすぎましたので
ここにもシェラックニスを塗りました。
ここは合板なのでフォースターとは言っても結構ホルムアルデヒド臭がしていたのですが、シェラックニスを塗った後は臭いを感じなくなりました。
(シェラックニスの効力は50%程度のブロックという話しもありますがそれでも軽減されるのは間違いないでしょう)

気になっていたシーラーとしての役割ですが、1週間以上たってもアクは出てきていません。
漆喰はタナクリームと我が家倶楽部の雅を塗りました。
シーラーとしての役割も果たしたと考えていいでしょう。

健康畳の業者さんにも押入れが臭いと言われていました。
確かに、押入れはベニヤが使われていて、僕もそのホルムアルデヒド臭が気になっていたので
これから押入れ中にシェラックニスを塗る予定です。

結局、うちでは、床、天井、壁とすべてに塗ることになりそうです。
MDFの建具は交換できればベストですが、シェラックニスを塗るかどうかは決めていません。
大手のメーカーでつくったものでない建具屋さんがつくった無垢の建具には素晴らしいものがあるんだけどぁ!
そんな建具は自分の足で探すのが一番ですね。
いい建具屋さんを知っている方がいたら教えてください。

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