いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

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女は男をどう変える?

印象に残っているシーンがあります。

「女は男をどう変える?」

この古いドラマは主演、田村正和、鳥居かほりで年齢の差を超えて二人が恋に落ちる軽快なラブコメディドラマでした。

田村正和は老舗のチョコレート会社の社長なのですが、先代の社長の娘をスキー場で引っ掛けて娘婿として社長になった設定であり、
その奥さんも既に病気で亡くなっており、女優(かとうかずこ)と付き合っていて女好きなちょっと頼りない社長という設定でした。

印象に残っているシーンは以下の場面でした。

忘れ物を届けてくれたお礼ということでエアロビクスのインストラクターをしていた鳥居かほりを高級フランスレストラン”ボンノフー”の夕食に誘うことにした。最もその前から鳥居かほりに好意を持っていて目を付けていた訳で、そういう男の下心に慣れていて嫌気がさしていた鳥居かほりはそのお誘いを断ってしまう。
建て前上、会社として社長直々のお礼を断ったものの、その高級レストランはメニューの最低料金が2万円という評判のお店。
たまたま、帰宅途中にそのレストラン前で気になって迷いながらも鳥居かほりは興味本位で入ってしまう。
そして、メニューを渡されその料金の高さに驚き
鳥居かほり:”あの、私、間違って入ってしまって、、、デザートだけでもよろしいでしょうか?”
年配のウェイター:”もちろんでございます”

まず、僕はこの場面に感心した。
それは、お金をあまり出してくれそうもないお客さんに対して、恥をかかせることなく、とても安心させるような対応をしているところです。
お金を出してくれそうもない客に対して高飛車な態度をとることが多い昨今、本当の一流の対応とはこういう対応がとれるところのことをいうのだろうと思う。

そして、デザートが程なくして出される。
テーブルの対面には誰もいないのであるが、店の雰囲気からか、目の前に誘いを受けた社長の姿を想像してしまう。
そして、その雰囲気にウットリしていたとき
年配のウェイターの大きな声が響きわたった。

”三上さま”(社長の田村正和の役名)
社長はお得意さんなのである。
同伴していたかとうかずこ:”今日はピンチヒッターよ”

そして愛人である女優役のかとうかずこを伴って入って行くと、鳥居かほりを見つけて、両者ともに驚いてしまう。

かとうかずこが一緒にと誘うものの、鳥居かほりは慌てふためき
鳥居かほり:”いえ、私はちょっと寄っただけなので。。。(ウェイターの方を向いて)すいません、お勘定お願いします”
その瞬間ウェイターと目を合わせて、田村正和が手を胸にあわせて自分が支払う旨の振る舞いをする。

このときの田村正和の振る舞いが最高にかっこよかった!

一緒に見ていた友人Sは”かっこいー、俺はあれを目指すんじゃ!”
とか言っていたっけ?

それでも見られたくなかったところを見られた恥ずかしい事態に自分で代金を払おうとするもののウェイターから
”お代金は三上さまの方で”
と言われて食い下がるものの結局は逃げるように店を出て行ってしまう。
鳥居かほりが店を出て行った後の田村正和かとうかずこの会話。
田村正和:彼女、どうして私の誘いを断って一人でここにいたんだろ?
かとうかずこ:女の子にたよくあるんだけど、断ったけれど、もしそのまま誘いに乗っていたらということを独りで瞑想するの。架空のあなたがそけに座っていると仮定してうっとりするみたいな。。。
もし、そうだったとしたら彼女、顔から火が出るくらい恥ずかしかったはずだわ。

ドラマの中ではまさに図星だったわけで、強がっていたスレンダーな美人の若い女性が少しずつ恋に落ちていく様子が描かれていく。

正に、世の男性が思い描く憧れの展開なんです。
どうしても美人で少しお高く止まっていそうな感じの女性なら軽くあしらわれて嫌な思いをした男性は多いだろうし、ガックリしてなかなか立ち直れない人も多いと思うのです。

そんな感じの女性がひょんなきっかけで自分弱い心をさらけ出して恋に落ちていくさまは見ていてとっても心地よい気分になりました。

僕は結婚していますが、今でもときどきこのシーンに憧れています。