いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

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6月19日⑦ シュツットガルト到着

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シュツットガルトへ向かう列車は、大好きなコンパートメント車両ではなく
最新のICEでオープンシートの座席だった。
オープンシートとは日本の新幹線や特急列車のように整然と座席が並んでいるタイプの車両のことである。

日本より30年ほど遅れてようやくヨーロッパにも高速鉄道が整備されてきたおかげで
最近の旅はつまらなくなってきている。
大きな幹線の路線がみんなICEのような高速鉄道になってしまい、
昔ながらのヨーロッパ特有のコンパーメント車両が減り、
人とのふれあいの機会がなくなってきているのだ。
それに、高速鉄道で所要時間も短くなったのでふれあえる時間も減っているのでなおさらである。

やっぱりコンパートメント車両だと小部屋のようになっていて、
向かい合わせで座ったりするので、外国人、日本人を問わず何かしらの話しをしたりするものだ。
特にこちらが大荷物を抱えていたり、一人だったりするとなおさらである。

それこそが旅の醍醐味であり、楽しみなのに寂しい限りだ。
これまでたくさんのときめきをもたらしてくれたコンパートメント車両が
消えていくことはそのまま旅の魅力が薄れてしまうことにつながっているのである。

まあ、そういうときめきは別途、別の書庫ででも紹介するとして、
このときの僕はシュツットガルトでどうやってホテルを探そうかということを考えていた。


ホテルの探し方は大きく分けて3通り。

1つ目はツーリストインフォメーションで紹介してもらう方法。
ヨーロッパの大きな駅か駅の近くには必ず当日の空きホテルを紹介してくれる
ツーリストインフォメーションがあるのでそれを利用する方法。
この方法は合理的だけれど、ツーリストインフォメーションでの長い順番待ちが
あることがデメリット。

2つ目は「地球の歩き方」などに掲載されているホテルに自分の足で
直接行ってみる方法。
これは、大体の料金や宿の良し悪しなどが最初から把握できるのがいいところであるけれど
空室があるかどうか行くまでわからないのがデメリット。

3つ目は駅近くの看板を頼りに直接交渉してみる方法。
これは意外といい方法で駅も近く時間もかからないというメリットがある。
サッカーの大会が行われていても以外と空室があったりする。
ホテルは大体予備の部屋を空けているので行く時間帯によっては空いているのだ。
しかし、空いてないと大荷物を持って歩かなければならないことや
駅前で料金が高い可能性もあるので注意が必要である。
ヨーロッパは駅前でも驚くほど料金が安かったりすることもあるのであるが。。。


このときは、試合時間まで3時間ぐらいと迫っていたから、
1つ目のツーリストインフォメーションを利用することにした。
今回のドイツW杯ではインターネットが普及した時代であるから
直前までホテルの空き状況を各地でチェックしていたのだ。

それでわかったのはかなりホテルを押さえるのは難しいのではないかとの予測があったからだ。
そして、このときの僕は連日の寝不足で大きな荷物を持って徘徊する体力に自信がなかったのだ。


でも、実は裏ワザだけれどもう1つの宿確保法というのがある。
それは道中で知り合う人と同宿させてもらうという方法である。
実はこれこそが旅の醍醐味であり、それが面白いから
事前にホテルを予約して行ったりしないのである(*^o^*)

他にもホテルを事前予約して行かない理由はある。

・事前予約できるホテルの料金は比較的料金が高いということ。
・旅の行動が最初からFIXされてしまうこと。

こういうようなことを避けたいという狙いがあるのだ。

運が良ければ列車内や駅周辺とか街中、スタジアム等で
知り合った人と同宿させてもらえれば宿泊費も安くつくし
友達もできるということでいいことづくめなのだ。

同じ部屋でなくても同じホテルに行けば大体は予備の空き部屋があるし、
なくても別のホテルを紹介してくれたりする。

それに現地の人が自宅に泊めてくれることもある。
そういうのを期待しているのだ。

W杯の旅も一般的な旅と同じで、
試合観戦だけが目的ではないのだ。


そして、、、

列車はシュツットガルトの街へ入って行った。
左側に「ゴットリーブ・ダイムラー・シュタディオン」が見えた。
列車はそのままホームに滑り込んだ。

さあ、いよいよ戦闘開始である。