いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

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6月19日⑪ シュツットガルト(ゴットリーブ・ダイムラー・シュタディオン到着)

地下鉄の駅から地上に出てスタジアムのゲートまで100m以上歩いただろうか?

W杯の試合会場となるところでは、セキュリティのために通常のゲートよりも広い範囲で

入場を制限しており2回ゲートを通る仕組みになっている。

最初は荷物チェックで飛行機にのるときと同様に入念なチェックを受けることになる。


その最初のゲートのところまできた。


すると、やってる。やってる。

チケットを買いたいという人と売りたいという人があちこちで価格交渉しているのだ。


まずは、価格の相場をつかむことが必要だ。

その付近に立って、用意しておいた

”I need a ticket!”

という紙を出していると、次々にチケットが余った人が声をかけてくる。

カテゴリー1で200ユーロとか、250ユーロとかが多い。

このまま買っていいものだろうか?

近くに日本人で大学生のような若い男のグループに相場を聞いてみた。

「だいたい相場はどれくらいなの?」

「200ユーロとか言って来る人が多いですよ。」

「僕ら、100ユーロになるまでひっぺがえすように買い取ってるんです」

「さっき、150ユーロとか言われたんだけど」

「150なら買いですよ」


それで腹は決まった。150ならOKしよう。



実はこの若者たち、後でわかったことだけど、現地でダフ屋行為をして

旅の予算を稼いでいるらしい。

後日、渡独してきた観戦客が日本のニュース番組で、日本の若者がダフ屋行為をしていることを

特集で紹介していたらしい。

確かに、必要以上にチケットを集めていたようだった。



試合開始まで1時間を切っているタイミングだったので、

あまり安くなるまで粘ってしまっては試合を最初から観れなくなってしまうので細かい金額には目をつぶることにした。

すると、150ユーロで売ってくれる人はすぐに現れた。

僕はこういうときの価格交渉が楽になるように、小さくて薄いソーラー電卓を持ち歩いている。

そこに数字を表示して交渉するのだ。

世界中の人が来てるし、チケット売ってくれる人が何語をしゃべれるのかわからないからね。

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ゲットしたチケットはメインスタンドのカテゴリー1のチケットだった。

カテゴリー1は一番いい席なのであるが、W杯のときには一番いい席はメディア席とかVIP席になってしまうので

カテゴリー1でもあまりいい席はない。

だから、W杯のときにはカテゴリー4でも何でも安いに越したことは無く、入れればいいのだ。



ふー、これでやっとチケット確保。

一安心したところで、不意に携帯が鳴った。