いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

Yahoo!ブログで書いていた「水平線の先にある夢」の続きをこちらで書いています。2018以前のコメント付き過去記事はFC2ブログにあります。https://w2002moni.blog.fc2.com/

「重複」…これ何と読みますか?

これ、よく議論になる文字ですね。

じゃあ正解から書きます。

”じゅうふく”または”ちょうふく”

どちらも正解です。

もちろん、小学校や中学校のテストで

”じゅうふく”と答えても絶対に○です。



これをよく、「”ちょうふく”が正しい、”じゅうふく”は誤読だ!」

と言う人がいます。

確かに、大昔(50年以上前?)ならいざ知らず、言葉とは生きているもので

時代とともに使い方も解釈も変わります。

昔は元々”ちょうふく”だけが正しかったようです。

しかし、”じゅうふく”と読む人があまりに多かったのかどうか理由はわかりませんが、

日本の国語教育上でも数十年以上前から”じゅうふく”も正しいとされています。




ご記憶のいい方なら、自分が小学校か中学校で習った教科書の「重複」の読み仮名に

”じゅうふく”が書かれていたことを覚えているでしょう。

ここのサイトに来る方ならまず、教科書で”じゅうふく”の振り仮名を見ているはずです。




僕が、2つの読み方を絶対にどちらも正しいと結論付けるのはこの教科書に掲載されている

ということを根拠としています。

よく、広辞苑などの辞書に載ってるからとか言う人がいますが、

辞書などは出版社の編集方針も入っていますからこれで絶対に正しいとは僕は思いません。

実際には辞書上でも”じゅうふく”と”ちょうふく”どちらも書かれていますけどね。





教科書がすべて神様というのには僕も抵抗があるのですが、

実際のところは、教科書に掲載されるというのは非常に影響力が大きく、

先日の川端康成さんの「朝の光の中で」や梶井基次郎さんの「檸檬」などを知っている人が多いのも

教科書という読者の非常に多い媒体に掲載されているからだと思います。

言葉を覚える人は習った時点がスタートなんです。

それ以前のことは関係なく、習う時点で教科書に読み仮名として書かれていれば

それが正しいと記憶する訳です。




「重複」という言葉を最初に教科書で”じゅうふく”で覚えた人(僕もその一人)

は誤読などとは微塵も思っておらず、堂々と実際の会話の中で使っています。

教科書に”じゅうふく”と書いてあって、

テストでも○をもらっていれば誰も間違いだなんて思わないでしょう?

教科書の振り仮名は通常五十音に掲載されるので”じゅうふく”の方が先に書かれているし、

実際の会話でも”じゅうふく”を聞く機会が多いから

”じゅうふく”をスタンダードに使うことになるのでしょうね。




現実に今は、”じゅうふく”は若い世代を中心に”ちょうふく”よりも使われていると感じます。

ただ、僕も、”じゅうふく”と読むことを古い世代の人を中心にして

「誤読だ。無知なやつだ」と思う人がいるのも知っています。

そういう背景もあって、僕は使い分けをしています。

年配の方と話すときはなるべく”ちょうふく”と言い、

そうでない場合は”じゅうふく”を使います。(その方が通りがいいから)



個人的には”じゅうふく”を使っても”ちょうふく”を使ってもいいと思います。

ただ1つだけ思うのは、

「”じゅうふく”と読むのは誤読だ。無知な奴だ!」という人がいるとしたら、それは

その人の方が無知な奴だと僕は思います。(年配の人はしょうがないかな?)