いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

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6月19日⑭ シュツットガルト…「スペインvsチュニジア」戦試合後

試合が終わり、しばらくスペインサポーターの騒ぎをビデオ撮影していたが、

既に時間は23時、深夜だ。

最近のW杯は1日の試合を2つの時間帯で行うようになっている。

16:00からの試合と21:00からの試合である。

この試合は21時からであった。

この21時からの試合はその日の移動、観光などに時間を割けるのはいいのだが、

何せ試合が終わるのが23時ごろでホテルに帰るのは日付けが変わるような時間になってしまう。




これが日本なら交通手段だけの問題だからまだいいのだが、

ヨーロッパの場合コンビ二がないから、こういう深夜帯になると食べ物が確保できない。


スタジアムかターミナルステーションでW杯期間だけ特別にキオスクみたいなところだけ

お店が開いていることもあるが、稀である。

イタリア大会のときもベローナでの試合後空腹のまま寝ることになってしまいつらかった経験があるのだ。



ただ、この日はカールスルーエトルコ料理屋で持ち帰りにしてもらった食料をホテルに

確保していることが救いだった。

なぜならスタジアムからのホテルまでのトラムのルートがシュツットガルトの中央駅を通らないからだった。




帰りのトラムはスペイン人達が盛り上がっていた。

しかし、僕に話しかけてきたのは、負けたチュニジア人の青年だった。

彼はいろいろなことを聞いてきた。

明日以降はどこの試合を観に行くのか聞いてきたので、

「明日はケルンのイングランドvsスウェーデン戦を観に行くんだ。でも、チケット持ってないから

現地で誰かから買うんだけど、高そうだね。400EUROぐらいするのかな?」

するとその青年は

「いや、300EUROで十分だろう」

と言っていた。

それからお互いにベルリンの「ウクライナvsチュニジア」戦を観るということを確認しあった。

僕はあまり英語ができないけれども、W杯を観に来ている若者は先進国でなくても、

見かけがインテリ風じゃなくてもしっかり英語を話せる人が多い。

まったく恥ずかしい限りである。

それから、どこが優勝するかとかサッカーに関する話しは片言の英語でもなんとか通じるものだ。



そして僕は、途中の電停で降りて、今度はホテルに行く方面の別のトラムに乗り換えた。


こういう乗り換えについては、ツーリストインフォメーションで詳しい地図をもらったのでわかりやすい。

蛇足だが、僕が乗り物で一番苦労したのは、初めて上京したときの東京である。

なにせ、島育ちで電車の乗り方はわからないし、空港の使い方もわからない。

バスの乗り方のシステムも田舎の乗車券方式とは違って、

前乗り先払い運賃あり(これ、事前にバス停で料金を確かめていなければならない)

前乗り均一料金あり、中乗り乗車券方式ありでパニックであった。

電車もJRは急行券特急券がいるのに、私鉄は要らなかったりするし、

乗り換え時に改札を一旦出るのか出ないのかのシステムもまったくわからなかった。

なになに方面なんて書かれていても自分の行く場所がどちらの方面かわからないし、

電車が途中で切り離されて別方面に行ったりとかもあったから頭が混乱した。

この東京というか首都圏の乗り物にいろいろ乗って、いろいろなパターンがあると

わかってからヨーロッパなどに行くと、言葉はわからなくても大体の予想はつくのだった。




乗り換えたトラムがホテルの最寄の電停につくとあたりはシーンとした深夜になっていた。

夜道を5分ほどあるいてホテルに着いた。

フロントで鍵をもらって自分の部屋についてすぐにシャワーをあびた。

ガラス張りのおしゃれなシャワーだけど僕一人だけだから誰も見る人はいない。

シャワーを出て、トルコ料理の持ち帰り食料がありがたかった。

もうお腹ぺこぺこである。

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それから、次の日、ケルンの試合を観るために現地で落ち合う連絡を友人Yと取り合った。

ドイツではいろいろな別の友達と各地で落ち合うことになっていたのだった。



テレビを点けてその日のW杯の試合結果を確認した。

ドイツもこのホテルには衛星放送かケーブルテレビの沢山のチャンネルがあったが、

W杯の試合をやってるところは放送が終わってしまったようだった。

いろいろチャンネルを回していると、W杯出場国のユニフォームを身にまとった美女達が

出ているチャンネルがあったのでしばらく見ていた。

すると何気にサッカーをやっている真似をするのだが、何か色っぽい動きに変わり、

その後、電話番号らしき数字が画面に表示されて、それを読み上げるというパターンが続いてた。

しばらく見ていて気がついた。

ドイツは売春が法律で認められている国なのである。

これは、そういうものの宣伝のようだった。

こんな番組をやっているなんてW杯で訪れたサッカーファンでも対象に商売することを

考えた宣伝だったのだろうか?

国が変わればこんなこともある。

なかなか勉強になった。

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