いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

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接着剤を使わないという難題

今、僕が行っているセルフエコリフォームの一番のポイントと言うと

接着剤を使わないで施工する。

ということです。

これは現在の建築施工方法から考えると不可能に近い難題だと思います。

CS(化学物質過敏症)患者向けの住宅を手がけているところなら

話しができる程度のものでしょう。

通常の健康住宅とアドバルーンを掲げているところでは全然お話しにもならないでしょうね。



現にリビングの床張り等のためにいくつかのリフォーム会社を訪ねて

話しをしましたが、普通に健康住宅とか自然素材とかの看板を出しているような

ところはお話しになりませんでした。

それでいて一応見積もりしてもらうんですが、合板や集成材、キッチンにも

通常のMDFや合板使ってもあまり安くはない見積もりが出てきます。

やはり経験がないところは無理なようです。



拙宅のプランの具体的ポイントは床だけでも以下のものがあります。

1.合板の複層フローリングを無垢板に張り替える。

2.張り替える板は防腐剤の被害の心配のない、地産地消、

  輸送燃料を使用していないエコロジーな材を選択したいため国産材とする。

3.接着剤の有害物質を排除するため床の下地に合板(コンパネ)は使わない。

  フォースターなど気休めにもならない。

4.床を張るときには最近は床鳴り防止のために接着剤を使用するが、

  これを使わないで施工する。

これを条件としてリフォーム業者などと交渉していました。

実際に施工をお願いした業者さんの手配してくれた大工さんは

無垢材の施工に慣れていて、かなり丁寧に腕のいい大工さんだったように思います。

コンパネを使わない代わりに、下地に秋田杉の荒床の板を一枚づつ丁寧に張って、

その上に福島県産の杉の無垢フローリングを張ってもらいました。

このときの施工で接着剤を使わないようにお願いしましたら、

通常はやらないようですが、標準のフロア釘だけでなく、ねじ込み式のビスで留めたようです。

これで床鳴りがしないかどうかわからないが、できるだけのことをしてくれたのです。

ありがたいことです。

この大工さんは以前に過敏症の人の家を施工した経験があるそうで、

そのときにもかなりの制限があったようでした。



しかし、一番の問題はキッチンでした。

日本で発売されているシステムキッチンはMDFのようなエンジニアリングウッド使用

のものばかりで、それゆえ日本のキッチンは家の中で一番空気中の有害物質の

多い場所と言えるでしょう。

1つの解決策はオールステンレスキッチンでしたが、これはやはり高価でした。

オーダーメイドで安くやってくれるところもいくつか見つけて交渉しましたが、

ステンレス天板を支える裏地下打ち板にどうしても合板を使用しているものばかりで

それがない製品は最低でもキッチン単体で100万円はするということで断念しました。


キッチンの製作には難問はいくつも横たわっていました。

1.収納部分に合板、MDFなど接着剤をつかった木材を使わないで収納を確保できるか?

2.コーキング剤は殆ど有害物質だがこれをどうするか?

3.キッチンパネルやタイルを張るときには通常接着剤を使うが、使わないで施工できるか?

4.レンジ台に合板を使わない製品はあるのか?

などなど問題山づみでした。

今後の記事でこれらの対策も含めてアップしていきますのでお楽しみに!