いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

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小野伸二の感動秘話

今日、うちの会社で、あるサッカー指導者の講演会があったので参加してきました。

そこでは各年代の代表チームの裏側の話しを聞くことが出来て僕にとってはとても楽しく聞くことが出来ました。

Jリーグ立ち上げの頃から最近の代表選手の話しまで聞けて、こんな退屈しない会社の講演会などあまりありません。

中でも一番感動したのが小野伸二選手の話しでした。



講演者の話しでは、彼がこれまて見てきた選手の中でもナンバーワンの選手だそうです。

彼の何が凄いのかと言うと、サッカーのプレーもさることながら、人間性、特に自己管理能力とリーダーシップが素晴らしいとのこと。

例えば、合宿などがあると、
初対面のときの挨拶だけでなく、感謝と、これから一緒にやっていこうとする気持ちを伝えてしっかりと握手してくるのだそうです。

初日に食堂で食事したあと、わざわざコックさんのところまで行き、
「今日の食事とても美味しかったです。これで明日からいいトレーニングができます。ありがとうございました。」

これを言われたコックさんは感動して涙を流してしばらくの間、話しをする事ができず、その後、「これからチームが変わるかもしれない」
と言ったそうです。

その結果、あにをやいわんや、
ワールドユース準優勝ですからね。
しかも決勝には小野伸二はサスペンションで出ていなかった。
本山を生かすことができる小野伸二が出ていたらと今でも悔やまれますね。

合宿では朝のミーティングに起きてこない稲本や中田浩二などを起こしに行っていたそうです。
小野伸二は他のメンバーがミーティングに遅れることで、ミーティングがその説教から始まるのが嫌だったのだそうです。


その後、そういう小野伸二がどのように育てられたのか、静岡の沼津までお母さんに話しを聞きに行ったそうです。

すると、お母さんは、
「母子家庭で食べていくだけで大変で、自分は育ててなんかいない。育てる余裕なんかなかった」
と言ったそうです。

そして、小野伸二が10歳になるとき、
履いているスパイクがボロボロで、周りは真新しいピカピカのスパイクを履いているので
それを見て可哀想に思ったお母さんが
「10歳の誕生日に新しいスパイクを買ってあげる」
と言ったところ小野伸二は、お母さんひとりで一生懸命働いてもお金がなくて苦しい生活してるのを知っているから
「いいよ、僕要らない、まだまだこれで大丈夫だよ」
と言ったそうです。
それでも、誰が見ても穴の空いたボロボロのスパイクでは可哀想に思ったお母さんは、
誕生日前日の夜、枕元に真新しいスパイクを置いておいたそうです。

朝、起きた小野伸二は感動してお母さんに抱き付いて
「ありがとうお母さん。僕が一生懸命練習して、サッカー選手になってお母さんを楽にさせてあげるよ」
と言ったそうです。

そのとき母子で泣きながら抱き合って、二人とも涙を流していたそうです。



今は怪我などもあって代表からは外れていますが、ドイツの地で復活してフランスにいる稲本、鹿島の本山とともに必ずや代表チームに戻ってくるよう期待してます。