いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

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関西人の証、「マクド」「ホカス」「大学~回生」

最近、方言などの本を沢山読みました。

その中でも特にユニークだったのが、

「出身地(イナカ)がわかる!気づかない方言」(篠崎晃一/毎日新聞社著)

です。


普通の方言に関する本と違い、この本は、方言なのに使う人が方言と気づかない言葉を

調査して作られた本で、日本全国のそういう気づかない方言がいろいろ掲載されていて

本当に面白いです。

気づかずに使うから出身地(イナカ)がばれちゃうんですね。

では、掲載されていたものの中からいくつかご紹介しましょう。



調査基準は東京に来ても使ってしまう言葉だそうです。



ここに訪れてくれる方には関西の方が圧倒的に多いですから

まずは、タイトルにある関西人の証(あかし)という言葉から説明します。

マクド

これ、本当に関西方面の人はよく言ってますよね。関西と一部の四国地方で使われるそうです。

西周辺意外では「マック」と言いますから、これはかなり違和感あるんですね。

これを聞くと、ああ、この人、関西人なんだなと思ってしまいます。


次に

「ホカス」

これも、関西方面の特に男性から聞くことがあります。捨てるの意味だそうですね。

でも、これは方言の意識あるような気もするんだけど?


さらに

「大学~回生」

やっぱり、関西周辺以外では「大学~年生」ですね。

これも関西っぽさを感じる言葉です。



以下は本に掲載されていたものです。

九州出身の筆者からは、関西人には言葉のコンプレックスが少ないように見える。

九州人や東北人、あるいは北関東の人も、東京では最初、方言に神経質になりがちだ。

だが、関西人には、東京でも関西風に話す人が多い。

さすが、歴史があり、人口も多いから、自身があるのかなと思えてしまう。

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ところで、冒頭の筆者の疑問を大阪出身の知人にぶつけたところ、

「たしかに関西人のプライドはある。でも、真顔で『それ、方言だよね』と指摘されたら、

やっぱり恥ずかしい」

とのことだった。

ちょっと関西人に親近感を覚えました。

この感想、五島出身の僕も激しく同調します。(^_^;)




あと、関西系のネタでおまけです。方言というかどうかは微妙ですが、

「デパート」と呼ぶか「百貨店」と呼ぶか?

これは本に掲載されていたわけじゃなく、偶然ネットサーフィンしてわかったのですが


「百貨店」と言う言い方をするのは関西方面の年配の方が多いそうです。

確かに新聞などの文語表現では「百貨店」ですが、

通常の日常会話の口語表現では総称として僕も「デパート」と言いますし、

相手から聞く事も多いですから口語表現で単に「百貨店」と聞くと違和感ありますね。


もちろん経済の話しや産業の話しをするときには「百貨店」と言っていても違和感ないですが、

一般人が日常会話をするときの総称としての表現としては違和感あるという感覚ですね。


微妙なニュアンスです。

また、関西では大阪店を「おおさかミセ」と言うそうです。

これも全国的には「おおさかテン」でしょうね。





気づかない方言ベスト10なるものも掲載されていました。


10位 カットバン

   いわゆる「ばんそうこう」の言い方は実に全国多彩で、地方色がでるようです。
   
   他に「バンドエイド」、「サビオ」、「リバテープ」、「キズバン

   と言われています。そう言えば、僕も「カットバン」って言うなぁ!


9位 ドベ(ビリ 最下位)

   中部地方の方言らしいですが、西日本の広い地域で「ビリ」より多数派とのこと。


8位(ボールペンが)つかん(書けない)

   中部地方や九州地方で使われて、東京でも思わず使ってしまうみたいです。

   確かによく聞きます。


7位 あおたん(あおあざ)

   もともと北海道の方言だそうです。

   今では全国的に使われるようになってきているらしく、限りなく共通語に近づいているそう。

   でも僕は知りませんでした。


6位 フレッシュ(ボーション型コーヒーミルク)

   僕はこれ、聞いたことがありません。

   大阪の方、言いますか?

   商品名が方言化している例ですね。

   近畿と中四国で使われているようです。僕はこれ聞いても何のことかわらないぞ。


5位 校区(学区、通学地域)

   「学区」が当たり前と思っている人は東日本の人だそうです。

   北陸の一部では「校下」というのも使われているらしい。

   僕は「学区」しか聞いたことありませんでした。


4位 かしわ(鶏肉)

   西日本方言で近畿と九州出身の人が東京でも使ってしまう言葉だそうです。

   僕はこれも聞いてもわからない言葉です。


3位 なおす(片付ける)

   近畿、九州地方の代表的な気づかない方言です。

   僕はもう方言だと意識していますが、最初は誰でも使ってしまう言葉ですね。


2位 めっちゃ(とても)

   これは、テレビなどでも関西人芸人がよく使うことで広まったんじゃないかな?

   東京でも使う度が非常に高いそうです。

   関西パワーで東京を席巻している代表例だそうな。


1位 蚊にくわれる(蚊にさされる)

   僕は言いませんが、母が今でもよく言ってるのを聞きます。

   「さされる」が共通語で全国でも多数派のようでです。

   やはり西日本方言で「東京でも使う言葉」の推定使用人口第一位となったようです。



最後に僕が個人的に使ってしまいそうになる方言ですが、

やっぱり

片付ける意味の「なおす」と、ほうきで掃く意味の「(ほうきで)はわく」でしょうか?

もちろん、今では方言だと言う事は知ってますから気をつけてはいますけどね。



それにしてもこの「出身地(イナカ)がわかる!気づかない方言」(篠崎晃一/毎日新聞社著)という本はおもしろかったです。

他にもいろいろ面白い言葉が載っており、うなずくことが多々ありました。

興味ある方はぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか?