オランダとは待望の初対戦である。
この試合、岡田監督はどういうコンセプトで試合に臨んだんだろう?
メディアを通して、伝えられたのは、
「これまでやってきたやり方で世界のトップレベルにどれだけ通用するか?」
本当にそうだとすれば、やるせなくなってしまう。
確かに近年の日本代表のヨーロッパ遠征での試合をみれば、
普通に戦えば、内容のいい試合をすることはわかっている。
それは大抵の場合、相手が日本のことをなめてくるからだと思う。
近年日本が中盤でもいい展開ができなかった試合は3試合記憶にある。
1つ目は、「サンドニの悲劇」と言われたパリでフランスに0-5と粉砕された試合だ。
この試合の前、モロッコで日本と不甲斐ない試合で2-2の試合をしていたフランスは
日本のある程度の力量をわきまえた上で試合に臨んでいた。
しかも、ぬかるんだグランドという条件もフランスに味方していた。
2つ目は、そのフランスにやられたショックを引きずったまま行われたスペイン戦。
この試合では日本が5バックを敷いたために日本のリズムある攻撃は見られなかったため
スペイン人やスペインの選手に対してインパクトを残すことはできなかった。
でも、試合の結果を求めたので0-1の最少得点差であった。
3つ目は、2002年W杯の代表メンバー選考直前の欧州遠征でのノルウェー戦での0-3である。
この試合では日本が不得意とする身長の高い相手との試合であったことと、
日本の選手が怪我をしたくなかったという側面が影響していると思う。
さて、オランダ戦であるが、前半はいつもの欧州遠征での日本だった。
大体、日本はヨーロッパ遠征すると相手がなめてかかってきているから
中盤で面白いようにパスを回して試合をコントロールすることがある。
昨日の前半もそんな感じであった。
しかし、このとき1点、できれば2点取らないと試合にはなかなか勝てない。
昨日の試合展開であれば、ただそれにつきるであろう。
もし、試合に勝ちに行くことにこだわれば、他の戦法も取れたと思う。
試合のペースを変えながら戦うのである。
やはり攻められたときの我慢ができないといけない。
守る時間帯というのも考えた方がいいと思うのだ。
選手交代も絶対に勝ちに行くという姿勢が見られなかった。
負けてしまっては得るものは少ないと思う。
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