いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

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’82スペイン大会ついに開幕!


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ここでは、1982年スペインワールドカップの観戦記のコラムを連載しています。
コラム一覧はこちらです。
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待ちに待ったスペイン大会がついに始まった。

スペイン大会のテレビ放送はアルゼンチン大会に続いてNHKがセレクションした数試合を

放送するというスタイルだった。

解説陣は、これもアルゼンチン大会に続いての岡野俊一郎さん(現、日本サッカー協会最高顧問)

松本育夫さん(現、サガン鳥栖専務執行役員ゼネラルマネージャー)であった。

アナウンサーは水野アナと波佐間アナ。懐かしい面々だ。




さて、スペイン大会の参加国数はこれまでの16ヶ国から24ヶ国に増えた。

これは、そのときのFIFA会長だったアベランジェが会長職選挙の票集めのために

参加国数を増やすことをアフリカやアジア各国の大陸連盟にアピールしかたらだった。




これにより、ちょっと複雑なシステムとなってしまった。

参加24チームを4チームずつ6つのグループに分け、そのグループの1位と2位が

2次リーグに進み、3次リーグでは3チームづつ4つのグループに分かれて戦う。

そこで1位チームのみが準決勝と決勝を戦うという方式であった。


1次リーグの組み合わせは以下のように組み分けられた。

グループ 1

  イタリア(6大会連続10度目)
  ポーランド(3大会連続4度目)
  カメルーン(初出場)
  ペルー(2大会連続4度目)   

グループ 2

  西ドイツ(8大会連続10度目、旧ドイツ時代を含む)
  オーストリア(2大会連続5度目)
  アルジェリア(初出場)
  チリ(2大会ぶり6度目)

グループ 3

  アルゼンチン(前回優勝国・3大会連続8度目)
  ベルギー(3大会ぶり6度目)
  ハンガリー(2大会連続8度目)
  エルサルバドル(3大会ぶり2度目)


グループ 4

  イングランド(3大会ぶり7度目)
  フランス(2大会連続8度目)
  チェコスロバキア(3大会ぶり7度目)
  クウェート(初出場) 

グループ 5

  スペイン(開催国・2大会連続6度目)
  北アイルランド(6大会ぶり2度目)
  ユーゴスラビア(後のセルビア・モンテネグロ)(2大会ぶり7度目)
  ホンジュラス(初出場)

グループ 6

  ブラジル(前回3位・12大会連続12度目)
  ソビエト連邦(3大会ぶり5度目)
  スコットランド(3大会連続5度目)
  ニュージーランド(初出場)


この大会から参加国が増えたことで強豪国同士が1次リーグから合間見えることは

なくなり、アルゼンチン大会に比べるとかなりバランスのとれた組み合わせである。

僕は友達の部屋で開幕戦を迎えた。

華々しい開会式が行われている最中の松本育夫氏の言葉が忘れられない。

松本氏:「ワールドカップでは選手のいない開会式なんですよね」

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波佐間アナ:「この華々しい大会に日本が参加していなのがちょっと寂しいですね」

松本氏:「日本もだんだん底辺も広がってきて、一生懸命強化していますから、

     いつの日か必ず、日本のチームもこの素晴らしい大会に出場できると思います」

この言葉を聞いてから遥か16年後、日本のチームはフランス大会で

初めてのワールドカップ出場を成し遂げた。

こういう時の流れをみていると、日本がワールドカップ優勝する日もくるだろう。

生きている間に日本人がワールドカップトロフィーを掲げる姿を見たいものだ。




開会式の最後になった。

幼い男の子が一人でボールを持って、フィールドに出てきた。



そして、センターサークルの真ん中にそのボールを置いた。

いよいよ始まるのだ。