いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

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高橋大輔、男子フィギュア、日本人初メダルの銅

男子フィギュアは金曜日、ウィークデイの日中にあるとあって、
勤務の関係によりNHK-BS1のライブを録画して観ることにしていた。

スポーツというのはなんといってもライブが重要だから
日本にとってアメリカ大陸で開催されるスポーツイベントは
時差の関係から日本の午前中あたりに競技が行われてしまうため
土日祝日を除けば観戦して感動を呼ぶことは難しい。


これがヨーロッパ開催であればヨーロッパの昼間が日本の夜にあたり、
たとえヨーロッパで夜に競技が行われても日本では深夜となるため
無理をすれば観ることは可能だ。
要は勤務中に競技が行われるさえしなければいいのだが、
バンクーバーアメリカ大陸で現地の昼なら日本の早朝、
夕方から夜になると日本に日中帯になってしまってライブの感動を感じることは難しい。


よって、昨日は日中帯には会社でインターネットのサーチエンジンのトップページを開くこともせず、
会社からの帰りには夕刊を売っているキオスクや売店に近づくことも避け、
電車内で夕刊を広げていそうな人も見ないように注意した。

さらに困難なのは、こういうイベントの場合、
余計なお世話でこういう話題の結果を話しかけてくる人がいる。
こういうことを避けるため、ある程度の知り合いには結果を言わないでと
釘を指している。

そこまでするかという感じだが、
結果が分かってからではスポーツなど見る気がしなくなるものなのだ。


で、なんとか結果を知らずに帰宅できたので
お風呂に入り、食事をしたあと、部屋に籠って録画したライブ放送を観た。

最終組の演技はショートプログラム2位のライサチェク選手から。
この選手は4回転を飛ばないため完璧な演技が必要。
なんとか失敗しないかなと思いきや、これが完璧な演技。
高橋大輔選手がこれを上回るには4回転を決めた上でのノーミスの演技が必要だと悟った。
この時点で内心それは難しいだろうとも予想した。

その後、
織田選手の演技を観ていて、靴の紐が切れて演技を中断したのはショックだった。
それまでいい演技をしていただけに、高橋大輔選手の点数が伸びなかったときに
代わりにメダルを取って欲しいという救いがなくなってしまった。
靴ひもは演技直前に切れていたのを緊急処置で結んでいたというが
どういう結び方をしていたんだろうか?
漁師結びのような強固な結びをしていなかったんじゃないだろうか?
結び方を教えてやりたいぐらいだ。

次にランビエール選手の演技。
さすがにスピンが早い。
しかし、細かいミスも結構あり、微妙な点数で2位。
高橋大輔選手はこの点数より上にいかなければプルシェンコ選手が最終滑走に
控えているだけにメダルを取れないだろう。


そして、いよいよ高橋大輔選手の登場。
最初の4回転が勝負だと思い注目していたら、案の定転倒。
残りの演技にも影響が出るだろうと思ってメダルは無理だろうと思ったら、
精神的に持ちこたえてその後は無難にまとめた。
さすがにスピンを除く演技のスピードと切れでは他の選手を圧倒しているように見えた。


そして得点。
ランビエール選手より上にくるかが焦点だったが、わずかに上回ってこの時点で2位。
残りは2人でプルシェンコはともかくジョニー・ウィア選手の場合はショートプログラム6位で
高橋大輔選手にかなりのアドバンテージがある。
それにそうそう完璧な演技もできないだろうからメダルはとれたかな?と思った。

こういう滑走順でのライブ感というのはどうしてもハイライト番組などでは
味わえないものである。
僕がライブ放送にこだわるところはこういうところにある。

しかし、勝負はわからないものだ。
次のジョニー・ウィア選手の演技を観ていて不安になった。
素人目に観て明らかな失敗が1つもない完璧な演技に見えたからだ。
アナウンサーも自己ベストを更新して高橋大輔選手を上回る可能性をほのめかした。
そして得点が出た。
思ったより伸びず、高橋大輔選手は2位のまま。
この時点で日本人男子フィギュアでのオリンピック初メダルが確定した瞬間だった。

最後のプルシェンコでメダルの色がどうかというところだったが、
不安定な演技ながらも8年間転倒がないそうで、なんとか持ちこたえていた。
結果は僅差で2位。

結局、高橋大輔選手は銅メダルとなった。

織田信成選手が7位、小塚崇彦も8位と3人とも入賞というのは素晴らしい結果だと思う。


その後の情報では織田選手のように靴ひもが切れることは高橋いわく
「自分にもその可能性があったので気をつけなければいけない」
と言ってたそうだが、
実際には、試合の前日の夜にコーチが高橋選手の靴ひもを新しいものに変えてくれていたそうだ。
新聞にも出ていたが、やはり「チーム高橋」の勝利だったのだ。

しかし、次のオリンピック、織田信成選手がこれを上回る快挙を成し遂げるかもしれない。