いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

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浅田真央、悔し涙の銀メダル!

4年前、この同じ書庫内に荒川静香選手が金メダルを獲得した瞬間の
生放送を観た感動を書いた。
http://blogs.yahoo.co.jp/w_cup_2002/27487103.html

生放送で観た感動は格別だった。


そして4年後の今回。

アメリカ大陸で行われるために、
日本時間ではウィークデイの真昼間に行われたこの演技を生放送で観ることはできなかった。
そして、結果を知らずに家にたどりつくこともできなかった。
どうしてもまわりの人が話していることが聞こえてきたりしてしまうからだ。
それぐらい世間が注目していたということだろう。


そういうこともあって、銀メダルに終わった映像を夜帰宅してからみても
観戦者としての1個人として激しい悔しさもやわらいでいる。
やはり、スポーツ観戦は生放送をみることが重要だ。


今回の女子フィギュアの予想はキム・ヨナの優位は動かないというものだったはずだ。
今の状況でキム・ヨナの足元を巣食うとすれば、
今シーズン調子が悪いとはいえ、浅田真央ただ一人だったはずである。
浅田真央の復活があって、さらにキム・ヨナがミスをした場合のみ、
キム・ヨナが金メダルを逃すことになるだろうという大方の予想はあったと思う。


ソルトレークシティ五輪での採点スキャンダルによって採点方法が変わったとはいえ
採点競技の常で、フィギュアという競技はどうしても見えざる力が働くことがあると思う。

今回、銅メダルを獲得したジョアニー・ロシェット選手の得点などは
やはり地元ということが考慮されていると感じた。

もし、今大会が日本で行われていたら安藤美姫が銅メダルを取れていたかもしれない。


確かにキム・ヨナの演技は完璧だったかもしれない。
それでも過去のパーソナルベストより17点も上回るというのはちょっと出しすぎの感じもする。
ソルトレークシティ五輪で男子フィギュア4位の本田武史さんも今大会は採点が甘めだと言っていた。

もし、浅田真央が2回の失敗したジャンプを成功させていても140点がいいところだったと思う。

サッカーのW杯でもそうであるが、こういうビッグイベントでは主催者サイドの
勝たせたい人(チーム)というのが見えるような気がする。
今回はキム・ヨナに金メダルを取らせたいということなのだろう。

そういう目に見えない力を超越して勝つというのは並大抵のことではないが、
それを達成したときには格別の思いだろう。

男子フィギュアで銀メダルだったプルシェンコは言った。

「採点システムは変更されるべきだ。五輪王者が4回転ジャンプの跳び方を知らないならば、男子シングルではなくアイスダンスに名前を変えなくてはならない」

確かに、試合に負けた後にこういうことをいうのは、日本人の感覚からすると
みっともないように聞こえる。
しかし、言っている内容はそのとおりで、浅田真央はこれまでの五輪で女子では誰も成しえなかった
SPでのトリプルアクセルの成功させている。
そしてフリーでの2回のトリプルアクセルの成功と合計3回もトリプルアクセル成功を成し遂げている。
それなのに得点としてはその功績ほどには表われてこない。
五輪の歴史を塗り替えているにもかかわらずだ。

今回、合計得点で23点もの差がついたが、せいぜいキム・ヨナが勝っても5点差ぐらいが
適当ではないかと思う。



それにしてもオリンピックの銀メダルや銅メダルというのは微妙な結果だ。
取れてうれし泣きする人もいれば、金メダルが取れなくて悔し涙に暮れる人もいる。
悔しい銀とうれしい銅、ひとそれぞれのドラマがある。

しかし、浅田真央ちゃんは立派だと思う。

【スポーツ選手の価値は負けた時の態度で決まる】

悔しくても悪びれずに立派にインタビューに応えていた。


去年のヤマザキナビスコカップで準優勝に終わった川崎フロンターレの選手が
表彰式で授与された銀メダルを(こんなもの欲しくないという態度で)すぐに外したりして批難された。

これは1999年のヨーロッパチャンピオンズリーグの決勝で
唯一手にしていないタイトルに挑んだローター・マテウスが終了間際に逆転され
表彰式で授与された銀メダルを(こんなもの欲しくないという態度で)すぐに外したことに
端を発する。
テレビカメラもマテウスをフォーカスしていて、このような行為が画面に映し出され、
それが、ヨーロッパのテレビマンはよくわかってていい映像を撮っているとか、
マテウスの姿がかっこいいというような論調が日本でもかなりされていたことから
こういう風潮がはびこってしまったのだと思う。

しかし、川崎Fの選手の態度がかなり批難されて問題とされたことで、
やはり日本でもスポーツ選手の紳士的行為をいうのが求められているのがわかる。
今回の五輪での国母選手の問題にしても同じことだと思う。


浅田真央ちゃんも内心は悔しさでマスコミの前にも出たくない心境だと思う。
表彰台の横でキム・ヨナ選手の金メダルをもらう姿は絶対に見たくないという思いで
数年間練習してきたはずだから
2位の表彰台に乗っている間は屈辱感いっぱいで早く身を隠したかったのではないだろうか。

この悔しさを忘れずにまた頑張って欲しいと思う。



それにしても、今回のフィギュアは男女合わせて6人ともが入賞を果たした。

入賞すると賞状がもらえるらしい。
(映画グローイングアップで亡くなったお父さんの遺品ででてきました)

これは日本のフィギュアのレベルが上がった証拠だと言える。
金メダルを取れるかどうかはそのときの調子とかタイミングもあるから
日本としては今後も強化していけばメダルはいつでも取れるようになるだろう。