いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

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ブラジルの負ける試合がいつもベストゲーム!

夕べの2010南アフリカワールドカップ準々決勝「オランダvsブラジル」戦を生中継で見た。
 
この2チームは過去のワールドカップにおいての対戦が1勝1敗1分とまったくの五分であり、
直近のフランスW杯準決勝での対戦のときには、ブラジルでさえも当時のザガロ監督が
自分たちの本来のスタイルを捨ててオランダ対策用の戦術で望んだほどブラジルがリスペクトするチームだった。
 
そんな両者の対戦なので最初から期待は大きかった。
 
今大会が進むにつれてブラジルの評判は上がってきた。
対するオランダは4連勝してはいるものの、いつものように攻撃サッカーエンジン全開とはいかず
辛勝で勝ちぬくというリアリストの戦いを演じてきた。
 
リアリストという意味では今回のブラジルチームのチームづくりも同じで監督のドゥンガ
アスリート系の選手を多く選出し、ブラジル代表史上で最も守備力のあるチームを言われるチームを編成してきた。
 
しかし、評判のいいチームが勝つとは限らないところがサッカーの面白いところだ。
 
また、この日は先にその評判の高いブラジルが先制して前半をほぼ完璧にこなしたことで、
ブラジルがいつ2点目を取るのかという風に見ていたサッカーファンも多かったことだろう。
 
この日の主審は日本の西村さん。毅然とした態度で笛を吹いていた。
この笛はブブゼラの鳴り響くスタジアムでもよく聞こえる素晴らしい笛だが、
このワールドカップの笛は日本で作られているそうだ。
 
ブラジルは前半からいい内容の試合運びではあったが、この西村さんのジャッジに関しては
ストレスを感じていたように思う。ドゥンガなどはベンチでイライラを募らせていた。
 
解説の山本昌邦さんんも言っていたとおり、先発メンバーの質はオランダも高いものの
控えメンバーも加えるとブラジルの方が上回っており、オランダとしては
やはりロッベンスナイデルを生かして勝つという方法を取ることが勝利への道だったと思う。
 
それにしてもサッカーはわからないものだ。
結果的にスナイデルが2点に絡んだが、狙った形ではなく偶然の産物だったように思う。
 
それにしても、ブラジルがリードされると試合が面白い。
(それはブラジルだけじゃなく強豪国すべてに言えるけど)
必死になって攻めるブラジル。騒然となるスタンドの観客。
 
そんな中、フェリペメロが一発レッドで退場者を出してしまいさらに焦るブラジル。
最後の方はほとんど守備しないで3点目を取られなかったのは奇跡ともいえる。
 
そして、西村主審がタイムアップの笛を吹いた。
いつの大会でもそうだけれど、ブラジルが負ける試合というのはワールドカップのクライマックスだ。
’82のイタリア戦、’86のフランス戦、’90のアルゼンチン戦、’98のフランス戦、’06のフランス戦
その試合も名勝負だった。
そしてそのブラジルを破ったチームは決勝まで駒を進めている。
 
EURO2008では快進撃をし始めた途端にロシアに完敗した。
今回は慢心はないだろう。
準決勝の相手はスアレスのいないウルグアイ
’78以来となる決勝進出はなるのだろうか?