これだからサッカーは止められない!
筋書きのないドラマだからなおさら感動的に感じるものだ。
これまでサッカーに興味がなくてもたまたまこういう試合を見せられると
その面白さもわかるというものだろう。
アジアカップ・サッカー騒ぎはなぜ起きたのか―その真相・背景・今後を考える (隣人新書 (09))
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願い通り、苦戦しても結果だけは出してくれた。
さすがに吉田退場後の得点で負けを覚悟した。
ここから粘りを発揮して勝ちぬけるようになったのはこれまでの歴史からくる
メンタリティであり、日本はアジアの中では強豪国ということなのだろう。
退場者が出ても逆転を狙いにいくメンタリティは強豪国のものだ。
ワールドカップではイタリアやブラジル、ドイツなどが同じ境遇になったとしても
自分達より力が落ちるチームに対してしゃにむに攻め込んでいくだろう。
そうすると相手もひるむのである。
日本もこういうことをワールドカップの舞台でやれるように早くなってほしいものだ。
こういう勝ち方を見ると、やはり2004年の中国でのアジアカップを思い出す。
準々決勝のヨルダン戦でPK戦での2点ビハインドからの逆転勝ち。
続く準決勝バーレーン戦でこの日と同じように10人になりながらも終了間際に追いつき、延長で逆転したあの大会である。
しかし、今回は今後の相手が違う。
順当に行けば、準決勝が韓国戦、決勝がオーストラリアというのが大方の予想になるだろう。
しかし、準決勝がイラン戦、決勝がウズベキスタン戦ということもありうるのがサッカーの面白いところだ。
韓国は日本に対してよりイランに対して苦手意識というか怖さを感じているし、
ウズベキスタンも日本ではなくオーストラリアにはコンプレックスはないのではないか?
前回の記事で1982年のイタリアのようにと書いたが、香川真司はロッシのようになれるのだろうか?
カタール戦に後半43分ごろ本田の得意の位置でのFKがあった。
スーパースターはあそこで決めなくてはならない。
FKを直接たたきこんで逆転したときのジダンがそれを体現していた。
やっぱりあそこできめなくっちゃね。
3点目の決勝点は伊野波が決めたもののほとんど香川のドリブルで決まりで、そのままでも通常ならPKだろうが、カタールホームなので笛はならなかったかもしれない。
香川もあそこで決めてハットトリックを達成してこそ真のスーパースターへの道というものだろう。
しかし、本番はこれからだ。
ときどきここのブログでも紹介するが、あの1982年のイタリアチームの監督だったベアルゾット氏は
絶対的優勝候補で誰に聴いても「ブラジル優勝」というそのブラジルを葬ったあとに
こう言ったのだ。
「ここからが遠いのだ。」
と。
ここからがカップを目指す本当の戦いなのだ。
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