眩暈わ読み終わったときの読了感といえば、
映画「2001年宇宙の旅」
を観終わったときの気持ちと言えば通じる人には通じるだろうか?
なんかすっきりしない謎が残されたままなのだ。
「2001年宇宙の旅」と同じように残された謎を皆で想像し合うことが面白いというのもあるからまぁいいか?
ここから先はネタバレありです。
この眩暈では
鎌倉、稲村ヶ崎、インドネシア、幌延、本郷と東大
あたりが舞台になっています。
今回印象に残ったのは幌延とその周辺の描写のシーンです。
いつもながら丁寧な描写で詳しく取材旅行したんだなーと思われます。
今回もこの印象的な描写によって幌延に行ってみたくなりました。
これまでの島田荘司作品で眩暈の直近の
水晶のピラミッドでは
エジプト
暗闇坂の人喰いの木
ではイギリスの田園風景が
印象に残ってます。
結局、印象に残るのは壮大なトリックよりもこういう場所の描写だったりします。
島田荘司作品に出てくる
弥彦山、明治村、若王子 、八幡平、那智の滝、夫婦岩
など訪問したところは数知れません。
今過去に出てきた場所で行ってみたいところは
「羽衣伝説の記憶」の舞台の天橋立、
「灰の迷宮」の鹿児島、
「飛鳥のガラスの靴」の飛島、
「サテンのマーメイド」のカリフォルニア、
「インドネシアの恋人」「眩暈」のインドネシア、
「暗闇坂の人喰いの木」のイギリスの田園風景とスコットランド、それと横浜の暗闇坂、
「水晶のピラミッド」のエジプト、
それと「眩暈」の幌延
です。
やっぱりこういうことがトラベルミステリーが売れることと繋がっているんでしょうね。
だから、御手洗モノよりも吉敷ものの方が愛着がわくのでしょうか?