いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

Yahoo!ブログで書いていた「水平線の先にある夢」の続きをこちらで書いています。2018以前のコメント付き過去記事はFC2ブログにあります。https://w2002moni.blog.fc2.com/

東京に門前払いをくらった彼女のために(つづき)

まだ、書き足りていないことがいくつかあります。

まず、物語は上京して小田急線が新宿に到着する寸前からはじまっています。
そこで、先日紹介した
山手線のオモテとウラ
という表現が出てきます。

本の主人公の説明では山手線のオモテが
新宿、代々木、原宿、渋谷、恵比寿、目黒・・・・・・テレビや雑誌でおなじみの街が惑星直列のように並んでいる。
新宿から北へ行けば
新大久保、高田馬場、目白、池袋と
こちらも派手だ。
山手線のオモテだな、と思った。
池袋から目黒まで---要するに西半分がオモテ

そして山手線のウラが
巣鴨、日暮里、上野、御徒町と来る東半分は山手線のウラ。

確かに上京後、しばらくはこのような沿線ネタに思いをはせることがあります。
しかし、どうだろう?
大阪以西の地域に住んでいて、東京山手線の駅名に詳しいだろうか?
「テレビや雑誌でおなじみの街」とあるが、上京前に原宿や新宿などの駅名ぐらいは知ってると思うけど
他の街の駅の並びやその街の印象などそんなにイメージできるとは思えないんです。
少なくとも、僕は上京してから知りました。

これは著者が上京後感じたことを、書いていると思われ、
上京後、しばらくたって、住みたい街なんかを感じたことであり、
大学受験の合格発表のタイミングで思えることじゃないような気がします。

そして、上のオモテとウラの感じ方が僕とは違います。

僕の上京後の感覚では
東京~品川~渋谷~新宿
までがオモテ
新大久保~池袋~上野~神田
までがウラです。
これはやはり、西日本から上京したのか、東日本から上京したかでイメージは違うんですよね。
高田馬場などウラのイメージしかありません。


次に場面はユースホステルに移ります。
これも、懐かしさを思い起こさせる場所設定なのでしょう。
今はあまり脚光を浴びることはないですが、以前の学生の旅と言えばユースホステルが主流でした。
僕も国内、海外を問わずよく利用しました。

安いから泊まるのですが、若者にとっては副次的な幸福をもたらす場所でもあります。
本の中でも紹介されてます。
男女で部屋が分かれ、
男女で顔を合わせられる場所は玄関ホールとミーティングルームと食堂しかない。
門限は九時、消灯は十時。飲酒は厳禁。
窮屈なものだが、しかたない。
窮屈なんて思うのは大人の旅行をいろいろしたから感じることなのかな?と思います。
高校を卒業するというようなタイミングではそんなに窮屈には感じないでしょう。
そして、この窮屈さによってもたらされるものとは”出会い”です。

限られた場所に集まること。
ユースホステルという場所がら、ミーティングや旅の情報交換などで
見知らぬ他人との会話がスムーズにできます。
自分にとってもたくさんの幸をくれた場所でもあります。!(^^)!

ポイントはいろいろあると思うけど、
とにかく話しかけることなんですかね?
若い時、友達なんかと一緒だとかわいい子が出掛けるタイミングに合わせて玄関で待ち伏せしておき、
何気なく一緒のタイミングで出てきたようにして話しかけ、
玄関前で一緒に写真を撮って、一緒に駅へ歩いていくという
パターンかな?
この作戦は友達の作戦とは言え、よくやるなぁ!なんて思いましたが、
これが一番いいんですよね( ^^) _U~~
でもよく、玄関に出ていくタイミングが遅れて友達に怒られてたなぁ(+_+)

本の中でも彼女を玄関で待つシーンがありますが、そんなことを思い出してしまいました。



そして作中で向かった先は田舎者の憧れの街、原宿です。
原宿駅から信号を渡って竹下通りに入ると、バニラエッセンスのにおいが鼻をくすぐった。
この一節が竹下通りのイメージに集約されています。
バニラエッセンス
このひびきがいい。
甘いのにおい。
昔から竹下通り界隈に行くと、このにおいがします。
まだ、このあたりでクレープを食べたことないんです。
いまだかつてないこの味、食べてみたいですけど、
男だけで食べるのは恥ずかしいしんですよね。

僕は原宿というと初めの頃、
渋谷から青山通りと歩いて、または地下鉄表参道駅からのアクセスが多かったので
竹下通りより「表参道」のイメージが強いんです。
「表参道」の方が雰囲気があっていいですよね。

竹の子族、ラジカセ、YMOの「ライディーン」、ノーランズの「セクシー。ミュージック」
ELO&オリビア・ニュートン・ジョンの「ザナドゥ具志堅用高
僕の大学時代とは重ならないけど、
時代を感じさせる固有名詞がたくさんでてきて舞台背景がわかりやすいです。