島田荘司の『涙流れるままに〈上〉』 を１ヶ月以上かかってやっと読み終えた。
まだ半分だけどそれなりに充実感がある。
島田荘司作品は大きく分けて御手洗シリーズと吉敷シリーズに別れている。
御手洗シリーズの方が人気があるらしいが、
僕はトラベルミステリーの吉敷シリーズの方が好きだ。
旅好きなのでやはり旅情もあって作品の舞台に行ってみたくなるということもある。
さて、この作品は加納道子の半生と冤罪という二本柱で構成されているようだ。
これまでの作品、
『北の夕鶴2/3の殺人』、『羽衣伝説の記憶』、『飛鳥のガラスの靴』、
さらには御手洗シリーズ番外編『龍臥亭事件』
で書き継がれてきた加納道子を巡る物語の総括となっているようだ。
上記のこれまでの作品はすべて読んでいるが、すでに内容を忘れている部分もある。
しかし、本作品にもたびたびかつての事件のことが出てくるし、物語集が繋がっていることがわかる。
後半を読む楽しみとともに過去の作品も読み返したくなってきた。
