以前はずいぶんと村上作品を読んでいた時期があった。
「ノルウェイの森」が流行ってた頃だ。
文学的小説という分野で括られていれば若い娘はこんなに堂々といやらしいものを正統的に読むのか?という感想であった。
その頃は流行ってたので友達とのネタとしてもいろいろ読んだ。
その時代の名残りのようにして購入したのが、この本「TVピープル」であった。
しかし、読まないままずっと本棚に置きっぱなしになっていたのを部屋の整理のため
いらない本を処分しようとして読むことになったわけである。
以下の6作品による短編集。
「TVピープル」
ある日、テレビのない家にテレビを運んでくる男3人組、またまた訳のわからない小説だ。
結局、最後まで訳の分からないままで終わる。
いったい何なんだ?
「飛行機-あるいは彼はいかにして詩を読むようにひとりごとを言ったか」
副題に”いかにして”とあるが、結局それはわからないまま。
何を言いたいのか?
「我らの時代のフォークロア-高度資本主義前史」
みんなのレビューを見ると、一番人気のようである。
処女性というか、そういう女性のひとつの生き方を提示する話。
みんなこんなのが好きなのか?
「加納クレタ」
とても魅力的な女性がたびたび男から犯されることから、
それに対処する方策に関してのお話。
あまりに現実離れ(この話しだけではないが)しているため冷めた目で読んでしまう。
「ゾンビ」
マイケル・ジャクソンのスリラーのPVのようなお話。
終わり方も同じ展開。
「眠り」
これも人気の作品のようです。
トルストイの名作。
僕も小学生のときから気になっていたものの本の分厚さからなかなか読むのが
おっくうになっていてまだ読んだことがない。
僕だけでなくいろんな人が今一度読んでみようかな?と考えるそうだ。
それはさておき、この「眠り」も終わり方が気に入らない。