今度は古い文庫本で初めての松本清張作品でした。
最近読んだ本の中では一番読むのに時間がかかりました。
2週間半ぐらいかかりました。
それでも、しばらくぶりのミステリー本なので最初は面白く読み始めることができました。
平凡なサラリーマンの主人公は洋傘会社で毎日つまらない毎日を過ごしていたところ、
駅前で買った古雑誌を探している投書から、ある謎の事件の深みにはまっていく作品です。
この本は平凡なサラリーマンの心情と国家間の陰謀事件ということがテーマになっています。
この本を読んで松本清張が社会派のミステリー作家ということがわかりました。
謎が深いのはよいのだが、結局、最後まで若干の不透明感を残して終わるというなんともすっきりしないところが自分にとってはマイナスポイントです。
一番わからなかったのは、「蒼ざめた礼服」というタイトルです。
何にかかっているのか?内容とリンクしません。
そういうわけで、今度はエラリー・クイーンの「Xの悲劇」を読み始めました。
もう何十年も読んでいない洋物のミステリーです。
これまた、時間がかかりそうです。