いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

Yahoo!ブログで書いていた「水平線の先にある夢」の続きをこちらで書いています。2018以前のコメント付き過去記事はFC2ブログにあります。https://w2002moni.blog.fc2.com/

さあ、決勝トーナメント。これからだよ!

W杯が始まってから初投稿になります。

最近はツイッターでつぶやきまくってるからこちらに書く頻度が減ってるけど、
ブログの方があとに残るからこちらにも書いておこうと思いました。

さて、日本のポーランド戦の西野采配のことがいろいろと言われているようです。

ワールドカップのときはサッカーファンだけじゃなくて、普段サッカーを見ない人も見ますからね。
こういうことが話題になるのもしょうがないかもしれません。

でも、僕ら古くからのサッカーファンからしてみればごく普通のことで良く見る光景なんです。


このような光景の最初の議論は1982年のスペイン大会までさかのぼります。

当時の試合はグループリーグの3試合目でも同じ組の試合は同時刻にキックオフされていませんでした。

そこで、事件は起こりました。

グループリーグ最終戦を残して、西ドイツとオーストリアは1-0で西ドイツが勝てば両チームともに決勝トーナメントに進める状況だったのです。

すると、最初、西ドイツが1点取ってからは、両チームともにまったく攻めず、昨日の日本のように90分間後ろでパスを回す試合に終始しました。

当然、スタンドからはブーイングの嵐。
この試合を録画放送する予定だったNHKはこの試合をフルで放送するこをせず、カットして短縮放送しました。

解説を担当した松本育夫さんは「これはサッカーじゃない」とまで言っていました。
当然、試合後のバッシングは今回の日本の比ではなく、1試合まるまる談合試合をしたのですから、全世界から批判されました。

この事件があって、FIFAは次回メキシコ大会からグループリーグの最終戦の2試合を公平になるように同時刻キックオフとしたのです。
それが、今につながっているんですが、それでも、W杯やEURO(ヨーロッパ選手権)ではグループリーグの最終戦で、もう一方の試合の展開を見ながら試合のコントロールする試合が見られるようになりました。

状況によっては、あと何点必要だから猛攻を仕掛けるとか、このままでいいから後ろでパスを回すとかです。
今回の日本のようなシーンをよくある光景なのです。
サッカーファンならいつもの光景で当然の作戦なのですが、こういうのを普段見ていない人は知らないから
しょうがないですね。

例えば、今大会でも状況を考えないプレーで墓穴を掘った例がありました。

それは「スウェーデンvsドイツ」戦でのことです。

スウェーデンは引き分けで十分で負ければ最終戦を考えても、敗退が濃厚になる状況でした。

そして、1-1のままアディッショナルタイムとなり、もう残り1分ぐらいのところでした。
スウェーデンの選手がシュートを打ったのです。
あそこは普通コーナーの方にドリブルして時間を稼ぐのがセオリーです。
そうすれば試合は終わってました。

それが何を思ったのかシュートをうってしまい、GKノイヤーにキャッチされて前線に展開されました。
それがFKになり、最後のFKからのドイツの決勝点になったのです。

もう、これはドーハの武田と同じで、これだけでW杯敗退を招くボーンヘッドです。
スウェーデンでも批判されたでしょうね。
結局、スウェーデンはメキシコに勝って突破しましたが、それでもあれは攻められるべきプレーで許されるものではありません。

ただ、今回、1つ違うのは、セネガルが1点取る可能性もあったわけで、それを考えると、日本は同点を狙うべきと考えることも間違いではありません。

しかし、あの状況では日本は危険なカウンターを食らっていましたし、出ているメンバーで1点を取れる可能性は非常に低いと思われました。

それに1枚警告をもらってる選手が2枚目をもらったらアウトです。
特に槙野選手はかなり危なかったと感じました。

そんな状況を考慮すると、他力でコロンビアが失点しないことを選択したのは究極の選択でした。
あれはあれで尊重される作戦でした。

それと、1986年のアトランタオリンピックのときの記憶もあります。

せっかくブラジルに勝ったのだから、危険な次戦のナイジェリアには勝負を挑まず、引き分けの作戦で
3戦目のチェコ戦に勝負をかける作戦でした。

それが、あのときは中田英が反抗して攻めにでました。
それが裏目に出て、0-2で敗戦。

結局、最終戦チェコ戦に勝って勝ち点6でも決勝トーナメントに行けなかったのです。
あれは完全に中田の自分勝手な行動であり、あのとき、西野さんは自分が監督をやっている限り
2度と中田をピッチに出すことはないと言っていました。

今回は、そういう選手もいなくて意思統一が出来ていました。

それが、日本の成長した姿だと思い、僕ら古くからのサッカーファンは感動したんです。
日本もW杯でこういうことをする日がきたのかと。。。



さて、決勝トーナメントの展望ですが、これまでの試合を観る限り、
僕が優勝に近いと思うチームはフランスとクロアチアです。

ただ、サッカーは何が起こるかわかりません。
EUROでデンマークギリシャが優勝したのも驚きですし、
なでしこジャパンがW杯優勝したのも奇跡に近い結果でした。

決勝トーナメントに進出した16チームすべてに優勝の可能性があります。
ベルギーが2回ハンドで日本が2-0で勝つかもしれないし、
メキシコがドイツを破ったように先取点を取ればブラジルだって破ることは可能でしょう。

スウェーデンやスイスも先に点を取れば、どこにだって勝つ可能性があります。

怖いのはグループリーグで不調だったアルゼンチンとかコロンビアかもしれません。
これまでの戦いよりも、どちらかというとこれからの日程の有利不利が大きいです。

やはりA~D組だった組は試合間隔が空いているので有利で、日本やベルギー、イングランド、コロンビアは絶対的に不利です。
それを考えてのターンオーバーなので、西野監督の作戦は先を見据えてのことで凄いです。

どちらにしても僕は初めての決勝進出とか初優勝というのを見たい!

もちろん、それが日本であることを願って!