いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

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「水晶のピラミッド」読破!

風邪もだいぶ症状がおさまってきたので、昨日、一気に「水晶のピラミッド」を読み終えた。

この作品はネット上で称賛される声もあるが、かつてから島田作品の大ファンの友人の評価は

特に称賛するようなことなどなかった記憶があり、

僕が読んだ島田作品をすべて読んでいる連れ合いの評価と言えば、

これはまったくの不評だった。

彼女によれば、松崎レオナが出ていることで面白くないんだということだった。

どうやら松崎レオナはお気に召さないらしい。

連れ合いいわく「女性からは賛同されない人物」なのだという。



僕などは「暗闇坂の人喰いの木」で初登場した松崎レオナが再登場するというだけで期待感が

大きくなったと言うのに・・・

そして、この作品だが、読んでいない人のためにトリックは明かさないようにしたいと思う。

最初の200ページ程度は直接的に事件とは関係のない

古代エジプトタイタニック沈没の物語の描写が続く。

まずはここを読むのに骨が折れるが、島田作品にはときどきこういうことがある。

あの衝撃的デビュー作
「占星術殺人事件<改訂完全版>」
http://www.tsutaya.co.jp/images/jacket/03681/9784061825710_1L.jpg
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/w/w_cup_win/20191104/20191104143130.gif
も最初の手記のところを読むのは苦痛意外の何物でもない。

しかし、それあってのミステリーなので先を楽しみに読んだ。

200ページ以降は水晶のピラミッドでの殺人事件の描写となりどのように謎が解けて行くのかの

興味になる。

と同時に松崎レオナが登場して前作を読んだ読者の興味も増してくる。

御手洗が登場してからはエジプトに行ったり、ピラミッドの考古学的な謎などもからめて

物語が進む。それとレオナとのやり取りが見ものだろうか?

結末は決して裏切らないものであったし、レオナと御手洗とのロマンスもあり、

読む前の印象よりいい作品だったと思う。

次の作品は「眩暈」となるが、これを読むのは春になってからかな?