住みたい家(①考え方)
住みたい家のイメージは本当に人それぞれである。
おそらく、住宅を供給する側の人々もそれを念頭に置いて、顧客の獲得を狙うのだろう。
ただ、僕の好みはそういう供給業者側の人々からすればかなりの少数派であると思う。
自分の中の整理としても、ここで一度イメージを書き出しておこうと思う。
絵に描いた餅かもしれませんが、書き出すだけならタダですからね。
イメージ・考え方など
1)全体のイメージ
・外観は洋風、和風問わず民家風に。
外装は木、塗壁が好みであり、ボード、カルバリウムは避けたい。
・間取りは明るく、広がりのある空間。風通しのいい家。
・内装、外装とも自然素材重視。
・無垢の太い構造材を見せる、内装は真壁(和風というわけではない)、白い塗壁。
・木造軸組みの強固な木組みの家。(補強金物はあくまで補助)。震度7でも倒壊しない構造。
・雨水利用、太陽熱温水利用を考えたい。
2)健康で安全な住宅にあたって
・化学物質・ホルムアルデヒド・アスベスト・トルエン・キシレン・可塑剤・VOC等の
有害な化学物質を含む建材を可能な限り使用せず、自然素材を活かした家に住みたい。
よって、無垢材を多く使った仕様を希望する。無垢材を多く使うと反り・割れ等が発生する可能
性があるが構造等に問題がなければ家の年輪として受け入れる。
構造上の問題だけでなく張り合わされた板の質感が好きではないので合板・集成材等は使いたく
ない。
(これによって、かなり設計士、施工業者が限定されると思われる)
・マラカイトグリーンをぬった畳は使用しない。
・電磁波の影響を考慮して通常の生活範囲(特に就寝時の頭部)から前後左右・上下2m以上離れ
るように配電盤、配線を計画する。
オール電化は電磁波の影響(とくにキッチン)の恐れがあるので採用しない。
3)マルチメディア対応について
・将来の新設されるケーブル(光ファイバーなど)のことを考えてCD管などで先行配管を行う。
・電話線、LANケーブルはすべての部屋に先行配線しておく。
・ステレオの後部スピーカー用に先行配線しておく。
・衛星放送機器(WOWOW、スカパー、デジタル[衛星/地上波])の接続配線を考慮する。
4)断熱について
・公庫省エネ基準(一般)はクリアする。
・壁断熱 :充填断熱でよい。施工上必要であれば外張り断熱も考えるがコストアップになるので
要検討。
・壁内通気:断熱材と断熱方法によって検討する。OMソーラーやソーラーサーキットなどのライ
センス工法はコストアップになるのでは特に希望はしない。
・屋根断熱:通気を利用して行う。
・基礎断熱:検討する。
・床暖房 :電熱式は電磁波被害の恐れがあり採用しない。温水式もコスト面、耐久性を考慮する
と不要。
・断熱材 :エコ的には、なるべく自然系のものを使いたいが、コスト面、安全面等を考慮すると
必ずしも自然系断熱材でなくてもよい?自然系なら羊毛が有力か?
いずれにしても、壁内結露対策の工法とセットで検討する。
5)気密について
・寒い家にならなければとは考えている。
・どの程度の気密にするかは設計者の考え方にもよるのでコストも含めて柔軟に検討する。
気密の良し悪しの考え方は設計士によってまちまちであるが、超高気密にしなくとも、
数値的にどの程度の気密の家を作って、住む時点での温熱環境を想定して建てるかということが
重要であると考える。家ができたあとに、判明するのではなく低気密だとしても最初から想定し
た数値になることを考慮する。低気密の家の方が(空気の押し戻し現象によって)シックハウス
が多いとの指摘(データ)あり。
6)換気計画について
・間取り計画には通気を優先的に考慮して計画したい。
・間取りによって自然換気、機械換気を十分に検討する。
・基礎パッキン+換気口でも床下湿度は高くなるとのデータもあるので床下にも換気扇を付けた方
がいいのでは?
7)シロアリ対策について
・有機リン系の薬剤は人体へ有害なので使用しない。
・防蟻対策として床下への薬剤散布、床上への薬剤塗布はしない。
・防蟻対策としては以下のようなものを希望する。
A.土台に青森ビバやヒノキを使用する。
B.床下を60cmとする。
C.床下換気扇をつける。
D.土台に蟻返しの銅板を敷く。
E.必要なら土台にヒバ油、木酢液、月桃油、食塩水等を塗る。
8)防音について
・雑音でテレビの音が聞こえなくなるようなことは避けたい。
A.キッチンとリビングのテレビの関係を考慮する。
B.窓の遮音性を高くする。(特に自動車等の騒音対策を検討)
・洗濯機の音が外に漏れないようにする。(夜間でも洗濯できるように)
9)エコロジーについて
・地球環境への負荷を考慮してなるべく塩ビ等は使用しない。
・使用する木材等の建材はなるべく建設地に近いところのものを使用して、輸送による地球環境負
荷を軽減させたいが、地元産木材はコストの問題があり、それをを考慮すると、群馬、長野産の
カラマツ等比較的安い材を検討するが産地にはこだわらない。ただし、外材は防腐剤の問題もあ
り注意が必要。
10)水道管について
・水道水に有害物質が混入せず、経年劣化後には壁を剥がさずに交換できるように考える。
・架橋ポリエチレンでさや管ヘッダー工法を採用する。
・ステンレスについては、金属管でありことから、さび、結露対策の心配があり、
また高価であることがネックなので採用を見送る。
(次回へつづく)