以前は、身体の定期健診など、ちょっと面倒だな?と思う程度だったんですが、
一昨年の人生初の人間ドック受診時にまさかの甲状腺癌が見つかって以来、
検診が怖いものになってしまいました。
一昨年の人間ドックでは、甲状腺乳頭癌と甲状腺炎、それと大腸ポリープが発見されました。
発見されたときには自覚症状も全くなく体調も良く絶好調でしたから、
診断結果を聞いたときには晴天の霹靂でした。
それまでは、入院どころか点滴も打ったことがない程の健康人間でしたからショックは大きく
どこも痛くないのに心は塞ぎ込み、もう、いろいろな病院を彷徨い歩きながら、
「自分はいつまで生きられるんだろう?子供が大きくなった姿は見られないのだろうか?
あの輝くような楽しい夏はもう僕にはないのか?」
などなど、もう目の前は真っ暗な毎日でした。
2007年12月に甲状腺の摘出手術(甲状腺の3/4とリンパ節33個切除)して、
2週間後には大腸ポリープ切除を行いました。(これは良性だった)
その半年後の去年、初めての術後検診を行い異常なしでした。
そのときに、次の検診は1年後と言われていました。
その1年後が来たのです。
癌で転移があったとなると一般の人は抗がん剤とか放射線などの化学療法を思い浮かべる人も多いでしょう。
しかし、僕の場合はリンパ節への転移があったにもかかわらずそういった化学療法や甲状腺治療特有の
放射性ヨード治療や薬によるTSH抑制療法も一切行っていません。
この辺の治療法にはそれぞれの医者の判断もあるようです。
ですから、日々の毎日は一般の健常者と同じように生活出来てます。
先日、大腸の内視鏡検査と血液検査、甲状腺超音波検査を3日に分けて行いました。
大腸内視鏡検査は親戚のお医者さんから
「一度、ポリープが出来たのなら出来やすいかもしれないから毎年内視鏡検査を受けた方がいいよ。
何もなかったらそれでOKなわけだし」
と言われていたので甲状腺検査と一緒に受けたのです。
検診前は「癌が再発していたらすぐに手術だろうな。今度の手術では声が出なくなってしまうかもしれないな」
などとネガティブなことが頭をよぎっていました。
そして結果は、
すべて異常なし
でした。
大腸ポリープを切除した痕もきれいに治っているとのことでした。
心の中で「やったー」と叫びました。
もう、本当にサッカーでゴールを決めた後みたいにガッツポーズで走り回りたいぐらいでした。
でも、病院だから控えめに一緒に来てくれた連れ合いに
「異常なしだって。よかったー。安心したよ!」
と言いました。
これで、次回の検診はまた1年後です。また1年寿命が延びた気持ちになりました。
この気持ち、大きな病気をした人じゃないとなかなかわからないと思います。
一般の人は何気なく毎日を過ごしていると思いますが、人生いつ何時、何があるかわかりません。
今の僕は以前より日々の毎日を大切に過ごそうと思っています。
みなさんの健康をお祈りしています。