いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

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なくなったもの

ここ10年ほどのサッカーを見ていて、
以前はかなりあったものがあまりなくなっていることに気づく。

それは、ホームタウンデシジョンである。

かつては結構露骨だった。

1982年W杯での相次ぐ地元スペインへのPK付与。
ペナルティエリアの外のファールでもPKを貰ってグループリーグを突破させてもらったものだ。

1990年W杯でのイタリアvsウルグアイでのコートニー主審もひどかった。
ホイッスルが吹かれるとすべてイタリアボールというぐらいひどく、それに助けられてやっとスキラッチがゴールを決めることが出来た。

一番有名なのは2002年W杯での日本と韓国の例だと思う。

日本vsロシア戦での戸田の明らかなPKを流したプレーもあったが、何と言っても決定的なのは韓国の例だろう。

韓国vsイタリア戦でのビクトル・モレノ主審による露骨な韓国寄りの判定の数々である。

大したファールでもないのにトッティは退場させられ、あげくゴールデンゴールによってイタリアは敗退を余儀なくされた。
この試合直前、開催国の片方の日本が敗れたため、
試合前からイタリア選手はこう言い合っていたそうだ。

『もう一方の開催国を勝ち残させるために韓国寄りのジャッジをするのではないか』


結果は見事に予想通り。
韓国は続くスペイン戦でも明らかに有利な笛を吹いてもらいベスト4。

これが大きな問題になりましたから、
このことがきっかけであからさまなホームタウンデシジョンの抑止力に働いていったのかもしれません。

以降の主要大会ではそれまで開催国がグループリーグ落ちしたことがなかったにもかかわらず、
EURO2008ではスイスとオーストリア
2010年南アフリカW杯ではホームタウンデシジョンどころか不利な笛を吹かれた南アフリカがグループリーグで姿を消しました。


そして今回です。
ポーランドウクライナともあまり有利な笛を吹いてはもらえませんでした。
ウクライナイングランド戦でのゴールラインスレスレの件などはかつてなら入ってる入ってないにかかわらず、
ゴールと判定されていたでしょう。


ただ、気になるのはそういう公平なジャッジになったかというと、
別の面で穿った見方をしてしまうことも出来ます。
スポンサー、大会の盛り上がりなど理由はわかりませんが、
決定的な判定が大国寄りにばかり有利になってる現実があります。

今大会のドイツはベントナーを引っ張ったのがPKを取られていればグループリーグ落ちしていましたし、
スペインもマンジュキッチへのスライディングと
コーナーキック時にシャツを引っ張ったところでPKを取れれていないことで勝ち上がれたにすぎません。


今後のジャッジも気になるところです。