いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

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プレッシャーに打ち勝て!


多大なプレッシャーがのしかかる4年に1回の大舞台であるオリンピック。
すべての選手のこのビッグイベントに焦点を合わせ、集う。

今大会も大本命と言われたショーン・ホワイトや高梨沙良選手でもメダルを逃すというハプニングが起こっている。

最近のオリンピックではかつてほど大本命の選手が悲壮感を持って戦うという状況は久しくなかった。

今回でもショーン・ホワイトは過去に2回も金メダルと取っているから若干気楽だが
初出場の高梨沙良選手の場合は日本人で金メダル最右翼という前評判と実績でだが、
前日まで日本で期待された選手もまだメダルなしという状況で日本人の期待は高梨沙良選手
の肩に重くのしかかったことだろう。


オリンピックという舞台ではかつて日本には出場選手に悲壮感が漂う時期があった。

それが最も顕著だったのが、サラエボオリンピックに金メダル大本命で出場した
黒岩彰選手であった。

黒岩選手は前年の世界選手権でも優勝し、W杯でも第一人者だったため金メダルの大本命という
ことで日本の期待を一身に担っての出場だった。
そして、本番での失速、しかも、直後に滑ったノーマークの北沢選手が銀メダルという
サプライズを起こしたものだから黒岩選手の立場は一夜にして地に落ちた。

この大会の頃は冬季五輪のスピードスケートで過去にメダルを取った選手はおらず、
すべての競技を見渡しても、過去の冬季五輪で金メダルを獲得したのは
札幌五輪の70m級ジャンプでの笠谷幸生ただ一人だけという状況であったため
2個目の金メダルもしくはスピードスケート初のメダルというのはかなりのプレッシャーが
あったと思われる。

それから、日本人は本番に弱いとかメンタルが弱いとか言われ、
その頃からメンタルトレーニングの重要性が叫ばれるようになった。

メンタルトレーニングに励んだ黒岩選手はその4年後のカルガリー大会で期待の
金メダルこそ取れなかったもののなんとか銅メダルを獲得し、
表彰式後のインタビューでその銅メダルを震えた手で
「これが僕の取れたメダルです」
と万感の思いで語っていたのが印象的だ。


その後も、絶対王者の大本命選手であった女子柔道の谷 亮子(旧姓:田村)が2大会連続で
決勝で伏兵に敗れるというハプニングが起こった。

スピードスケートの世界ではレークプラシッド大会でエリック・ハイデンが5種目完全制覇という偉業を成しとげたりする快挙もあったが、
逆に悲運の選手という代表格がダン・ジャンセンである。
上記のリンクを読んでもらえばその悲運のほどはわかると思う。

どうしてもこういう悲壮感は大本命とか柔道のように金メダルを取って当然というような
お家芸の競技にこと顕著に表れる。


有力選手ほど金メダルを取って当然という目で見られるのだ。
そして、取れなかったらメンタルが弱いとかいろいろ言われる。

そんな選手に贈るプレッシャーを吹き飛ばすように
ビリー・ジョエルの名曲「プレッシャー」をお届けする。
これを聞いてプレッシャーを跳ね飛ばしてほしい!
(これで逆にプレッシャーを感じちゃうかな?)