海外旅行もいいが、温泉にのんびりつかるというのは、また別次元の味わいがある。
以前、温泉ノートなるものをつけていて、最近はどこにあるのかもわからなくなって
しまったが、そのとき既に１００湯はゆうに超えていたので、いつかホームページにでも
まとめておこうなどと思っていたけどブログなるものがはやって便利になったので
いろいろ思い出しながら書き留めていこうと思う。
最初は、故郷の福江島にある荒川温泉である。
この温泉は日本の西の端っこに位置している。
正式に日本最西端の温泉かどうかは調べていないのでわからないが、
東シナ海沿いにあるので夕日がきれいである。
泉質は海の近くということもあり塩化物泉だそうだ。
大人になって行ったときには、日帰り入浴施設もできていたので入ることが
できたのだが、現在は閉鎖中とのこと。
やっぱり、お客さん、来ないのかな？
高校３年生のときの夏休みに、ここの温泉旅館に泊り込んでの勉強合宿が１週間ほどあった。
この旅館は高台にあり、たしか「七岳荘」という名前だったと思う。
学校が主催して１００名ほどで旅館を借り切って、机を学校から運んでの
大規模の勉強合宿だった。
この合宿、休憩時間やリクリエーションの時間もあるが、ほとんどは部屋で勉強しているだけであるので
みんなで集まっての３度の食事の時間が待ち遠しくなるのであるが、
「また、飯か～！」
という感じになってしまう。（実際、他の人もそう言っていた）
当時は必ずしも各家庭にエアコンがあるわけでもなかったけれど、旅館の部屋は
エアコンが効いていたので、勉強はある程度、集中してすることができた記憶がある。
わからないところは、質問部屋になっている先生たちのところに順番に質問に行けるようになっていた。
あるとき、友達と先生をためすような意地悪な質問をしようということになった。
問題集の中で最も難易度の高い部類に属している東大で出題された問題の解き方を
質問に行って解けるかどうか試そうというのである。
僕のクラスの担任の先生は数学の先生だったので、数学の問題だった。
質問しに行くと最初は「こういうときには、こういう風に考えて・・・」
なんて言っているうち「あれ？んんん？？？」ということになって
何とも解けない状態になってしまった。
そのうち、近くにいたもう一人の若い数学の先生に助けを求めると、
その若い先生は一つづつ紐解くように解き始め、A4の紙３枚ほど使って解いてしまった。
すごいと思った。担任の先生はさぞ、肩身が狭かったと思う。
そのとき、その若い先生からは、「これくらいの問題は、３ランクの難易度が
あったら最も難易度の高いレベルのものだと思う。通常はここまでの問題は
練習しなくてよいから、中級レベルのものまでをしっかり解けるようにしとくように」
というようなことを言われたと思う。
しかし、内心得意げになっていたことはたしかだろう。
その先生は悪い感じのしない先生だったので、さらにイメージがよくなった。
そんなこともあったけれど、夕方になってちょっとした庭でバレーボールや
バドミントンをしたり夕日を見ながら大浴場で温泉に浸かったのは気持ちよかった。
そして、もっとも印象深いのは、夜、明かりを消して、友達と女の子の話しなど
した記憶があるけれど、そのとき窓の外に無数の流れ星を見たことだ。
８月の上旬だったので最も流れ星が見えやすい時期だったようだ。
周りには明かりがないのでもともと星も無数に見える中で、スッと流れる星を
たくさん見たのはとても印象深い。
僕にとっては、そんな思い出のある温泉である。
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