F組予想として、伝説となりそうな想像をしてみました。
初戦
6/12(月)15:00カイザースラウテルン フリッツ・バルター・シュタディオン 「日本vsオーストラリア」
期待に胸躍る青と黄色のサポーター。7割方は青で染められているだろうか?
緊迫の初戦、32年ぶりに国家を歌うオーストラリアの選手たち、何を思うのだろう?
キックオフの笛が鳴った。
お互いに相手のよさを消しあい拮抗した展開で始まる。
前半はつぶしあいで大したチャンスもなく終了。
後半開始直後、エマートンが出したロングボールを宮本とビディカが競り合う形で負けてしまい、
こぼれ玉をチーッパーフィールドに決められる。
終盤、大黒を投入し、怒涛の攻めを見せるも、シュウォーツァーのビッグセーブ、ポスト、バーに嫌われ
日本は大事な初戦を0-1で落としてしまう。
しかし、試合自体は終始支配した状態であったため’99ワールドユースのときと同じように
選手に悲壮感はない。次戦に気持ち高まる。
しかし、オーストラリアとすれば日本のウィークポイントを突いたヒディンクの徹底した戦術の勝利であった。
6/13(火)21:00ベルリン オリンピア・シュタディオン 「ブラジルvsクロアチア」
大会5日目にして、いよいよカルテット・マジコ擁するブラジルの登場。
いつものように手をつないで入場するブラジルに世界中の期待が集まる瞬間だ。
ブラジル選手がリラックスした状態で試合は始まった。クロアチアは自らのスタイルのまま
守りを固めで速攻を狙う構えだ。ブラジルはゆっくりと自陣でボールを回してチャンスを
伺うが大きなチャンスをつかめない。両チームともに大きなチャンスなく前半を終了する。
後半、さらに攻勢を強めたブラジルはルッシオが積極的に攻めあがる機会が増えてきた。
後半15分、そのルッシオの攻め上がりのときタイミングよくインターセプトしたニコ・コバチが
同じく攻めあがっていたロベルト・カルロスの裏を突いたスルナへ絶妙なスルーパス、
これで、キーパーと1対1となり、難なく決めてクロアチアが先制。
これで、ブラジルの怒涛の攻撃が始まる。
エメルソンに変えてロビーニョを投入してさらに前がかりとなるが、ガッチリとゴール前を
固めたクロアチアのゴールはなかなか割れない。
後半38分、こぼれ玉を拾ったロビーニュが2人をドリブルで抜いてペナルティエリアに侵入。
そこで、スルナが後ろから足を引っ掛けてしまい笛がなる。PKだ!
ロビーニュは怪我を負いピッチから去り、スルナにはレッドカードが突きつけられた。
緊張のPKはロナウジーニョが難なく決めた。試合はそのまま1-1で終了した。
初戦終了時点
オーストラリア-1勝、得点1、失点0、勝ち点3、
ブラジル----1分け、得点1、失点1、勝ち点1
クロアチア---1分け、得点1、失点1、勝ち点1
日本------1敗、得点0、失点1、勝ち点0
第2戦
6/18(日)15:00ニュルンベルク フランケン・シュタディオン 「日本vsクロアチア」
崖っぷちに立たされた日本。’98フランス大会と同じ状況でクロアチア戦を迎える。
この日は怪我から復帰した柳沢が先発に名を連ねている。
試合が始まった。
初戦で勝ち点を取ったクロアチアは慎重に守備を固める。対して、アトがない日本は
開始早々、果敢に攻めに出る。
出場停止でスルナを欠くサイドをサントスが席巻する。
前半23分、この日何度も突破していた左サイドをサントスが切り裂きクロスを入れる。
トゥドールに跳ね返されたところに福西が拾ったところで、ニコ・コバチがファール。
ゴール前25mのFKが先刻される。期待する青のサポーター。
俊輔によって蹴られたボールは見事に右隅に決まり、日本先制!
その後、クロアチアの攻めに出るが、ニコ・クラニツァールがフィジカルで中田と福西に
まったく通用せずつぶされ、頼みの右サイドもスルナがいないため攻めにならない。
モドリッチとプルショだけが頼りであったが、そのまま前半終了。
後半、サイド攻撃を放棄し、ゴール前のプルショにロビングを合わせる攻めにでたクロアチア
に日本は劣勢になる。そこで、ジーコが動く、怪我明けの柳沢に変えて玉田を投入。
前線でかき回すことを狙ったのだ。この策が見事に当たる。
後半27分、かさにかかって前がかりとなっていた玉田に中沢からパスが出る。
1人をドリブルでかわし、GKと1対1となりはじかれたものの跳ね返りをさらに
玉田が押し込んで2-0。
バルカン半島特有のメンタリティにより、これで完全に切れたクロアチアはあっけなくそのまま終了。
スルナの出場停止も大きく影響し、日本の完勝であった。
日本はクロアチアに対し、8年ごしのリベンジに成功したのだった。
6/18(日)18:00ミュンヘン アリアンツ・アレナ 「ブラジルvsオーストラリア」
初戦で勝ち点3を取ったオーストラリアはのびのびとした気分でブラジル戦を迎えた。
対するブラジルは初戦で勝ち点2を失っており、本領を発揮したいところ。
この日は、開始からブラジルがエンジン全開で攻める。
オーストラリアも自慢のフィジカルで対抗するも、個人技に翻弄される。
ほとんどワンサイドゲームとなった。
前半7分、ロベカルのシュート性のクロスをロナウドが合わせて難なく先制。
その後も、手を抜かず、カカ、アドリアーノが得点し、カルテット・マジコが
遅まきながら自慢の華麗な攻撃を爆発させ、3-0と順当勝ちした。
第2戦終了時点
ブラジル----1勝1分、得点4、失点1、勝ち点4
オーストラリア-1勝1敗、得点1、失点3、勝ち点3 (当該チーム対戦成績によりオーストラリアが2位)
日本------1勝1敗、得点2、失点1、勝ち点3
クロアチア---1分1敗、得点1、失点2、勝ち点1
(つづく)