「教員免許更新制度」より「親への教育制度」を！

教員免許更新制度なるものを政府がつくろうとしているらしい。

僕は、基本的には賛成である。
ただ、それで十分などとはまったく思っていない。
子供の教育をめぐる問題というのは多岐にわたっているようである。
いじめ、犯罪件数の増加、社会的モラルの低下、学力の低下
などが最もたるところだろうか？

そのさまざまな問題に対して何も手を打たないというのでは、
今後、これらの問題はさらに深刻なものになっていくと思われる。
有効と思われる対策はやらないといけないだろう。

今回の制度の趣旨は上記のさまざまな問題に対する教員の指導力を少しでも強化しようと
するものなのだろう。まあ、やらないよりはいいだろうと思う。

しかし、僕、個人的には、教員の指導力よりも子供を持つ親の教育に対する知識が欠如している
ということが一番気になっている。
今の時代は情報が溢れているので、教育上何が好ましくて何が好ましくないのかは、
知ろうとしている親であれば簡単にわかるだろう。
しかし、現状、自分の周りのできごとや、テレビでの討論番組を見ていてもそれが十分でないのがわかる。

よって、僕の考えでは、教員に更新制度が必要と考えるのであれば、
子供を持つ親御さんへの教育こそが優先されるべきだと思う。

具体的にはどうするのか？
教員免許更新制度は資格を持っている人に対して行うものなので、自動車免許のイメージがあり、
わかりやすい。
親御さんへの教育は、親への講習制度のようなものになるのだろう。
子供が生まれたときからの親の義務教育のような制度である。
教育思想を教えることは問題なので、判明している事実やデータ、事例のようなものを中心に
講習することになるだろう。
子供の年代別の細かい特性など、知っている人は知っているが、知らない親がほとんどなのだ。
そして、知らないと知っているでは大違いなのだ。

親御さんがそのような講習を安心して受けられるような制度も必要になろう。
講習期間に講習させなかった企業への罰則なども考えなければ、仕事を理由に講習を受けない人も
でてくるだろう。そして、自営業の方々への配慮も必要になるし、
講師、講習会場の手配やその費用などいろいろな準備や法整備も必要なのだろう。

僕も、このような親御さんへの教育制度を行うだけですべてが解決するとは思っていない。
ただ、教師より影響力があると思われる保護者（母親だけでなく父親も義務化しないと意味ないと思われる）
が教育の知識を得ることは、なんらかの変化があるのではないかと思う。

こんなことしたら、世界でも画期的な教育改革にならないだろうか？


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