いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

Yahoo!ブログで書いていた「水平線の先にある夢」の続きをこちらで書いています。2018以前のコメント付き過去記事はFC2ブログにあります。https://w2002moni.blog.fc2.com/

五島の独楽遊び

五島の独楽遊びは、通称「佐世保独楽」と言われる形の独楽が使われていました。

遊び方はもっぱら「喧嘩独楽」と言われる遊び方で、まず最初に全員で

「いちくらしょうぶのしょうくらべ こうさんのしょ!」


※これ佐世保での正式な言い伝えは
「いきなが しょうもん しょうくらべ こうさんのせい!」
らしいです。

「息長勝問勝競べ」と書くらしいので、
息が長い=少しでも最後まで回っていることを競う
ことを意味しているようです。

と言って同時に独楽をまわし、先に止まった順に次回まわすことになります。
そうすると、先にまわした人は当然先に止まる可能性も高いのでなかなか順位が上がって
いかないルールになっています。
それに、先にまわした独楽はあとからまわす人の標的になります。
その際に使われるまわし方が「投げ独楽(なげごま)」「流し独楽(ながしごま)」と言われる方法です。

まず、「投げ独楽」は、野球のオーバースローの投球フォームのようにボールを投げるようにしてまわします。
独楽についている”つんび”と言われる金属部を相手の独楽に当てるように投げるのです。
命中すると、独楽は傷つきますが、見事に真ん中などに命中すると、独楽が割れたりします。
独楽が割れると”つんび”を割った人がもらえるので、それが割った人の勲章になります。
逆に独楽を割られた人は自分の大切な独楽が割られてしまい、”つんび”まで取られるのですから、
子供にとっては、泣いてしまう子もいます。

そして、「流し独楽」(通称「流し」)は、野球のアンダースローのような投げ方をして、
相手の独楽に横から当てて遠くに飛ばしてしまう技です。

「投げ独楽」「流し独楽」どちらにしても、投げた後に相手の独楽のまわる勢いを弱め(止まってしまう場合が多い)
自分の独楽は勢いよくまわるのだから、それなりのテクニックが必要となります。
ほとんどの場合は後にまわす方が勝ちますが、ときどき相手の独楽に当たらなかったり
うまくまわせず失敗した場合に順位が逆転したりします。

同時に止まったときには

「おっけっしょう!」

という叫んで、早く紐を巻いてまわした方が勝ちになります。
このときは紐を少ない巻き回数でもまわせる人が強いです。
たった3巻きでもまわせる人もいます。

秘訣は”つんび”が大きいことです。子供によっては、鍛冶屋さんなどで、独自の大きい”つんび”に
差し替えてよくまわり、また、投げ独楽でも相手の独楽に大きなダメージを与えるような工夫をしていたものです。

こういう遊びは、後世に伝えたいものです。

気に入ったら、以下をクリックしてくださいな ∧ ∧
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓ミ^o^ミ
https://www.blogmura.com/img/www80_15.gif
にほんブログ村 ブログランキング(文字をクリック)
http://kutsulog.net/img/banner/blu88x15_c.gif
くつろぐ ブログランキング(文字をクリック)