いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

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2007/12/3(月) 入院・手術の事前説明

結局、息子も一緒に手術の説明を聞くことになった。

説明では、甲状腺の左側にある腫瘍を中心に左側半分と右側を少し切除するということだった。
ただ、右側の下の方にも腫瘍があり、これは良性のものと見ているものの、開いてみて
悪性であれば右側も切除することになるというものだった。
その際は亜全摘出といって甲状腺のほとんどを切除し、
手術後はホルモン剤を服用するようになるとのことだ。
このことに関しては、自分でもいろいろ調べてある程度知っていたので
なんとか右側の腫瘍が良性で甲状腺の機能は残ればいいなと祈るばかりだった。

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右側の腫瘍についてはちょっとした経緯があったので詳述しておく。(ちょっと長文です)

最初、人間ドックの先生からは、甲状腺でお勧めの病院として5箇所紹介を受けた。
その中で最初に名前を挙げられた病院が甲状腺専門病院として全国に名をはせ
都心のファッションストリートに位置するI病院であった。
そして、僕の自宅の近くでは、K先生といういい先生がいる総合病院のKS病院であった。
その他でも大学病院や甲状腺の専門病院などもあったが、どこの病院がいいかも
わからないので人間ドックの先生に自宅に近いKS病院には行ったこともあるので
そこでも問題ないかという聞き方をしたら、
たしかにI病院は甲状腺専門病院として定評があるが、患者数がとても多く
予約はないので、外来で行くと待ち時間も長く、検査も1日ですべてやったりするので
1日かかるということだった。だから、自宅近くのKS病院の方がいいかもしれないとおっしゃった。
そこで、腫瘍が良性か悪性か調べてもらってくださいとのことだった。
自分としては、自宅から近いかどうかということよりも、より確実な治療ができるところが
いいとは思っていたものの、この時点ではそれ以上の情報がなかったのでKS病院に
紹介状を書いてもらった。

ということで、KS病院に外来の予約を入れた。
そして、その外来の日がくるまで、甲状腺の病気についてインターネットで
いろいろ検索して調べてみた。
すると、悪性のものは90%以上が乳頭癌といって進行が遅く、予後もいいタイプのものが
あることなどを把握しておいた。
ただ、その解説には超音波検査で石灰状に見える特徴があるとのことだった。
人間ドックのときの超音波検査のときに、先生が腫瘍に白い点が見えるので単純な良性の腺腫ではない
との説明を受けていたので、「もしかしたら?」との思いはあった。

インターネットで調べていたときI病院は甲状腺では天下の病院で全国から患者が
来て、年間1500もの手術数をこなしている超有名病院であることがわかった。
このとき、ちょっとこっちにしとけばよかったかな?と思い、
まあ、悪い病気だったらセカンドオピニオンも兼ねて、このI病院にも行ってみようかななどど
考えていた。

そして、案の定、KS病院での最初の診察で、K先生は
人間ドックから持参した超音波写真を30秒ほどじーと眺めたあと、
「にゅうとうがんというがんの可能性が極めて高い。ただ、予後のいいがんでほとんどは手術すれば普通の生活ができる」
と言葉を発した。
そのときに、僕が「そのまま放っておいても治らないんですか?」と聞くと
「治らないねぇ」といい
「手術で切除したあと、リンパ節に再発しても、それをまた切除すれば普通の生活ができる。
進行は遅いがんなので切っても切らなくても10年単位の進行」
とのこと。
そして、人間ドックでは左側の腫瘍を指摘されていたものの、K先生は右側にもあるように見えるとのこと。
右側にもあれば甲状腺のすべて切除してホルモン剤を飲むことになるとのこと。

そして、その診察で1週間後に再度、KS病院で超音波検査を詳細に行うことになった。
そのとき、人間ドックで紹介状とともにもらっていた超音波検査の写真フィルムは
どうしますか?と聞かれたので、
「もしかしたら、セカンドオピニオンとして他の病院で観てもらうかもしれないので
返してもらってもいいですか?」
と聞いたところ、「いいですよ」とのことで持ちかえった。
KS病院での次の超音波検査の前にI病院に行って超音波検査と細胞診を行った。
I病院の細胞診の結果が出る前にKS病院での超音波検査の日が来た。
そのときに、I病院で超音波検査と細胞診を行ったことをKS病院の先生に説明した。
すると、「じゃあ、あなたはI病院で手術受けた方がいいよ。ただ、あの病院は患者さんが
多いので、手術が半年先とか遅くなるかもしれない。早く手術したいと思ったら
こちらにくるといい」と言ってくださった。
そして「I病院で右側の腫瘍について、指摘してごらん」と言って超音波写真をもらった。

数日後、I病院での細胞診の結果を聞きに行った。
外科医の女医さんから(I病院には内科医と外科医がいる)
「残念ながら、乳頭癌でした。それと、リンパ節への転移がありました。
手術ということになりますが、半年先になります」
え?転移?
どちらにしても、直前にある本に、
医者のペースに巻きこまれないように、
がんで手術と言われてもとりあえず、「考えさせてください」と
言って持ちかえり、十分に自分で考えることが大切と書いてあったので
僕も「考えさせてください」と言った後
「こちらでも症状によって手術順が前後すると聞きましたが、
この症状で早くなってどれくらいですか?」と聞くと
「4ヶ月くらいですかね」
早く手術したいという場合や、早く手術する必要がある場合には
大学病院とか紹介することもあります。
あなたの場合はKS病院から来ていて、他の検査も行っているようなので
総合的にKS病院で受診するのもいいんじゃないですか」
とのこと。
そして、KS病院でもらった超音波写真を見せながら、
「KS病院の先生に、右側にも何かありそうということで、これをI病院の先生に
見せればわかると言われましたが、わかりますか?」
と聞いたら、
「ウチではなにも映っていません。これだけでは何を指摘しているのかわからないので
きちんとした指摘があるのであれば紹介状とかで指摘をいただかないとわかりません」
とのこと。
この病院は患者数が多く、一人の診察時間も1分から3分程度のようだ。
この女医も一人の患者に時間をかけたくないような感じで、また、自分の病院で
わからなかったところの指摘をされたものだから気分を害しているようだった。
しかし、こちらも2つの病院を仕事の合間に時間を割いてきており、待たされて
やっと診察までこぎつけてるのに、また紹介状を貰ってこいというような言い方には
こちらもちょっと気分がよくなかった。

結局、会社の産業医さんや家族などとの相談により、転移があるのなら
早い方がいいだとうと思い、KS病院に戻ることにした。
その後、KS病院に戻ってK先生に
「I病院でこの超音波写真を見せて話しても、こちら(I病院)では何も映っていないと言われました」
と言うと、
「これはハッキリ言うとね。単純な見落としですよ。
だって、この超音波検査写真を見る基準は日本では僕が決めてんだから。
I病院はいろいろな先生が入れ替わってやっており、以前は超音波を熱心に見る先生を
いたけど、今はいないだよね」
とびっくりの発言をした。まさかそんなに日本でもすごい先生とは知らず、失礼なことをしたと思い
K先生に平謝りしました。
しかし、そんな先生がいる病院ならば安心だとも思ったものだ。
結局は、開いてみればわかるとのことだった。

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(手術前日の説明に戻ります)

甲状腺に関しては、左側の腫瘍(2cm大)と右下が良性か悪性かによって切除する
範囲が変わることはわかった。

それとは別にリンパ節の転移があることがわかっているのでそれを切除するとのことだった。

手術は説明してくれているE先生とM先生(主な執刀医)2名で行うそうだ。
I病院では3名がセットで手術すると聞いていたがこちらは2名、
病院が違えばいろいろなことが違うようだ。

次に手術時のリスクについての説明があった。
甲状腺の手術では、反回神経という声の神経を傷つけてしまう可能性があり
そうなってしまうと声がかすれたりしてしまこと。
反回神経は左右両側にあり、両方傷つけてしまうと呼吸も困難になってしまうので
さけなければならないこと。
反回神経を傷つけてしまった場合には手術中にわかるので、その場合には
手術後に説明するとのこと。
(そんなことにはならないよう祈るだけだ)

それでも、この病院をすべて信頼して手術してもらうと決心していたので特に不安にはならなかった。

息子の様子は、「乳頭癌」というホワイトボードの文字と流れの中でも
「にゅうとうがん」との説明はあったものの、難しい内容であまりわからない様子だったのは幸いであった。

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