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岡田監督、TBSを取材拒否「カズ落選の理由は?」…(2/2)



前記事からのつづきです。)

フランスW杯のメンバーで実際の試合に起用されなかったメンバーは以下の5人がいる。



このうちGKの楢崎正剛小島伸幸の2名はしかたないとして、

残りのメンバーとカズとの比較について考えて見る。

まずDFの中央の控えと考えられる斉藤俊秀だが、試合にでていたのは

井原、秋田、中西、小村

であり、小村は第3戦のジャマイカ戦のみ途中交代で出場している。

斉藤俊秀の場合は5番目の選手としての控えだったと考えられる。

このときは大会直前に井原が怪我していたことを考えると

出場する可能性も考えられるので特にカズの落選との関連性は薄いと思われる。


次にMF登録の伊東輝悦服部年宏だが、


存在価値があるから選考理由も理解できる。

問題は伊東輝悦の方だ。

このときのメンバーでディフェンシブなMFを出来るメンバーと言えば、他には

山口、名波、服部、中西

ぐらいしか見当たらない。

中盤をダイアモンド型にするかスクエア型にするかでも違うものの

いざとなったら中田にディフェンシブにプレーさせることも可能だっただろう。

そしてこのことは攻撃的なMFの選手とも兼ね合いが出てくる。

攻撃的中盤を担当できるのは

名波、小野、中田、平野、森嶋

の5名だっただろう。

伊東輝悦を登録することでディフェンシブに5名、オフェンシブに5名を計算できたことになる。

そして、FWは

中山雅史呂比須ワグナー岡野雅行森島寛晃、城 彰二、平野 孝

森嶋と平野はMF登録であるがFWとしてもプレーできることは計算できる。

よってFWメンバーは6名となる。


これらのことを総合するとカズを入れた場合に外れる可能性のあったメンバーは


だったのではないかと推測される。

この2名はアジア最終予選のときにも出ていないし、

この2名の代わりにカズと北沢が入ってもおかしくは無かったのだ。

おそらく岡田監督は同じ力量ならば将来性のある選手の方を選んだのではないだろうか?





僕も実際には監督というものは自分の考えで選手選考しても何の問題もないし

それが監督というものだと思う。

しかし、岡田監督の場合にはそれが問題なのではなくて選ぶ過程に問題があったと言わざるを得ない。



フランスへ登録メンバーより3名多い選出をしてフランスへ行って、

最終的にその中の2名にこれまで長く日本のサッカーに貢献してきた2名の

ベテラン選手が入っていたからだ。

市川のような若手はまだ先があるからいいのだ。

当時、スパサカにゲスト出演した長谷川健太

「若手とベテランは違うと思うんですよ」

と不満を述べていた。

柱谷哲二などは

「よくもやってくれたな。思いますね」

と怒りを露にしていた。

岡田監督は、これまで日本サッカーに貢献してきたベテラン選手に対しての

配慮が欠けていたのだ。

2006年大会のジーコように登録メンバーだけで現地に行き、

田中の怪我で茂庭照幸を急遽呼んだようなやり方をすれば良かったし、

最終的に落とすメンバーが25歳ぐらいまでの選手なら大きなショックを選手に与えることは

なかったし、ある意味、選手も国民もある程度はしょうがないと納得いくところもある。


トルシエは最後の最後に中山と秋田のベテラン選手を中村俊輔を外してでも入れた。

ジーコもアジア予選突破後にはベテラン選手を功労の意味で起用しようとする動きがあった。

加茂監督は怪我してプレーできないラモスを代表最後の試合で祖国ブラジルとの親善試合に強行出場させた。

1982年のスペインW杯決勝でのタイムアップの直前、

イタリアのエンツォ・ベアルゾット監督はそれまでイタリアのサッカーに貢献してきた

ベテラン選手のカウジオをピッチに送り込んで花を持たせた。

いくらプロスポーツをいえどもこういうベテラン選手への功労の意味での温情は存在してしかるべきなのだ。



岡田監督、絶対に自分からは言わないだろうが、今では反省していると信じている。

心を見透かされるような態度をとらず涼しい顔でこういう質問を受け流して欲しいものだ。