いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

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時生(トキオ)

東野圭吾の「時生(トキオ)」を読み終えた。
500ページを超える長編だったにもかかわらず、島田荘司の「暗闇坂の人喰いの木」を読んだあとだったせいか、そう長くは感じなかった。
それと島田荘司より東野圭吾の本の方がかなり読みやすいので、すいすい読めるということもある。



さて、この「時生」もこの間読んだ「秘密」に負けず劣らずの名作だった。
「秘密」同様、途中の話しが大きな物語の中では流れとは関係ないものだったが、
そういうものの効果もあるのだろうか?
2つの物語とサスペンスを味わえることができた。

この「時生」では東京は浅草や錦糸町など東東京が舞台。
東京と言ってもこのあたりの土地勘はまったくと言っていいほどないので
あまり実感がわかなかった。

それともう一か所が大阪の街でこちらの地名もほとんどが聞いたことのない地名ばかりだったのでそのあたりの距離感とか方角が今一つつかめなかった。

こういう小説やドラマ、映画などを見るとその土地に行ってみたくなる。
どこか有名なお店などがあればそこを目的地にして行けばいいのかもしれない。



最初の出だしは息子が不治の病に冒されてしまっているという設定からちょっといたたまれなかった。
自分の息子が似たような不遇を囲ったらと思うと胸が締め付けられる思いがする。

それから、過去のシーンで実の母に会いに行くシーンや会ったことのない父親が判明するシーンでも
僕自身が同じような境遇なだけに感がさせられるものがあった。


それにしても自分の息子に若い時に会っていたという発想は素晴らしい。
自分の人生を変えてくれるというこういう人に過去に会っただろうかと考えてしまった。

しかし、自分の息子には自分より長生きして欲しいと願うばかりである。


これで東野圭吾作品は売れているだけあってその魅力は十二分にわかった。
完全にハマってきた。

今度はデビュー作の「放課後」を読み始めた。
こんな風になってしまったのはまゆみさんのせいだ( ^^) _U~~