いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

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「その日のまえに」・・・その日のまえに

いよいよ、メインの「その日のまえに」の章の感想です。

この章までは言わば前奏であり、でも、その前奏がかなり秀逸で気持ちのいい作品だったので
ある程度おなかいっぱいにはなってましたが、それからまた感動させられました。

前奏というと今読んでいる島田荘司の「アトポス」は全ページ1000ページ弱という中で
歴史小説かと見まがう長い前奏があり、読み始めて1ヶ月ぐらい経つのにまだ400ページぐらいでかなりだるい前奏の真っただ中です。
ただ、島田作品にはそれなりの主張とかがあり、島田荘司という作家の作品やコラムを読んでいる僕のようなファンはそこの部分でも楽しめる内容なのでいいかもしれません。


で、「その日のまえに」に戻りますね。

一般的な2人の息子をもつ家庭の奥さんが癌で余命宣告を受けている中でのお話しです。
これ、今の自分にとっては身に迫る内容になってしまいました。
もし、1月9日の胃カメラで癌と宣告されてしまったら、同じ境遇になってしまうのです。
悲劇は突然やってくる。
これは以前にも経験したことですし、毎日思っていることです。
事件、事故に巻き込まれることもあるからです。

今、今年の総決算番組で今年あった事件や事故の特集をやってますが、そういうのに巻き込まれてた人は本当にお気の毒です。

やっぱり毎日の暮らしに幸せを感じてありがたく思わないといけませんね。

本の中で動けるうちにということで病院に許可をもらい、新婚当時に住んでいた街を訪ねます。
前奏の「潮騒」でもそうでしたが、人間、自分が死ぬを感じたら昔いた場所に戻りたくなるんでしょうか?
やっぱりなりますね。
この「その日のまえに」で尋ねた場所は湾岸線の相模~ということになっていますが、
モデルは架空の湾岸線というところではなく、なんとなく小田急線沿線かなと感じました。
僕が上京して最初に住んでいた小田急線の相模大野あたりの情景を思い出してしまいました。

そして、昔、住んでいたアパートを訪ねます。
そこにはまだ昔のアパートが残っており、前奏の「朝日のあたる家」で逃避行をしたカップ
が住んでいました。
(本を読んでいるときには表札の名前で気付かなかったのですが、教えてくれたまゆみさんありがとう(@_@;)
窓に花を飾って欲しいという書きおきをポストに挟んでアパートを後にします。
印象的なのは部屋に行って住人に会わずに、アパート前を

「ここでゴールにしよう」

と言った言葉です。

”ゴール”とい言葉が妙に人生を感じさせる意味を感じたんです。
でも夫婦でこういう昔のことを思い出すのっていいですね。
出会った頃の初々しさとか思い出して初心に返ります。

昔住んでいた街が今どうなってるのか?
そういう旅もいいものですね。