いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

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うたかた/サンクチュアリ 吉本 ばなな 著


家の積読本を整理するために、第2段として読みました。

この本を買ったのは、1988年で28年も前。バブルの頃です。
この頃は村上春樹なども読んでいましたが、同じく平置きされていたものをLUMINEで買いました。
デビュー作のキッチンを買って読んでいて、これも買っていましたが、キッチンTUGUMI(つぐみ)
を読んでから次の作品を読む意欲がなくなったのか?
今まで家の本棚に眠っていました。

連れ合いにそれを説明すると、吉本ばななの作品はOLの読むような本で男が読んでも面白くないだろうと。
時間の無駄だから読まない方がいいとさえ言われましたが、せっかく買っているものを読まないまま処分するのはもったいないのでできない性格、今回読むことにしました。

吉本ばななというと暗くてじめじめしたような感覚の小説という印象しかなかったですが、
この本の2作品は結構さわやかでした。


芥川賞候補にもなっていた「うたかた」

何と言っても誰も死なないのがいいところです。
さわやかな恋愛小説になっています。
女流作家の書く、女性目線の女性が主人公の小説なのは明らかです。
こういう小説は男性は書かないでしょうね。
それに男性が読んでもあまりインパクトもないかな?

女性の心理、これを読むOLさんなどの心理というか、そういうものが想像できるというのが
吉本ばなな作品だと思います。



お互い、大事な人を亡くしてしまったあとの出来事を描写した作品。
こちらは吉本ばなな作品にしては意外な男性目線の男性が主人公の作品。
しかし、作品や作風、心理描写からして男性的なものは感じられない。

海辺のシーンはどうしても沼津の西浦あたりを想像してしまう。

この本、先日読んだ火花/又吉直樹TVピープル/村上春樹よりは若干面白かったです。