いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

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「この愛に生きて」安田成美、岸谷五朗主演


1994年の作品であるから、もうかれこれ12年の前のドラマなのだが、今もって非常に印象に残っているドラマである。
名作ドラマとしてビデオも発売されているし、レンタルビデオ屋さんにもよく置いているので、見ていない方にはお勧めの作品なのでぜひ見て欲しい。

たしか、岸谷五朗さんのテレビドラマ初主演の作品ではないかと思う。
始まる前は、プレビューの説明で簡単に、「安田成美が娼婦の役を演じる」などとあり、とてもこのドラマの本質から外れた謳い文句であったことから、何の期待もなかった。ただ、個人的にあろうことかこの僕が会社の研修講師に指名され、その研修期間中は研修施設内で2ヶ月間寝泊りすることになったので、シングルルームの部屋で何気なく見ていたような気がする。

最初の方では、ただの主婦売春の取り締まりから、岸谷五郎さんと、安田成美さん、豊川悦司さんのやり取りで不倫のもつれを中心に展開していくドラマかな?と思っていた。

そして、しばらくはそんな退屈な展開だったのだが、突然、安田成美さん演じる盛田曙美の子供が殺されてしまう。ここから、このドラマはスリルのあるサスペンスに急展開することになり、何気なく見ていたものが、俄然おもしろく感じるようになった。

このドラマの好きなところとなると、いくつもある。

まずは、このドラマを好きな人は誰でも共通しているであろう。岸谷五郎さんのハマリ役と言っていい刑事役(標悠作)だろう。薄緑色のジャンパーを着たあの風貌での演技はたくさんのファンを掴んだことと思う。

これからは、個人的なものになるだろう。

幼稚園児の子供がおもちゃ売り場で欲しがるオルゴールがあり、その場では母親である曙美がクリスマスではないからということでたしなめる。しかし、殺された後の誕生日で、そのときと同じ曲のオルゴールを買ってきて別れた夫婦二人でしんみりするシーンがあった。このシーン自体、亡くなった息子を思う気持ちと、もし自分が同じ状況に置かれたらと思い印象に残るシーンだった。そのオルゴールの曲は印象に残っていたので、後日いろいろ調べて曲名がわかった。「思い出のアルバム」という曲だった。
http://www.hi-ho.ne.jp/momose/mu_title/omoideno_album.htm

この曲は、1981(S.56)年2月、NHK TVのみんなの歌で放送され、幼稚園の卒園式でよく歌われている曲なのだそうだ。歌詞の内容を見ると、確かに幼稚園卒園に適した歌詞のようである。このドラマで殺された息子は幼稚園児から小学生になる過程を描いているところからも、この曲が選ばれたのだろう。
この歌の歌詞を知ってから、ウチにも息子が生まれ、幼稚園に入園した。卒園するときには、この「思い出のアルバム」のような気持ちになるんだろうなといつも思っていた。
そして、今年の春、卒園式を迎えた。幼稚園の門を息子の手をつないで入る手前で、まだ年少、年中のお母さんたちの「おめでとうございます」の祝福の声の中を通っているうち、みるみる涙があふれてきた。幼稚園入園の日から「思い出のアルバム」の歌詞をずっと意識していたからこそ、卒園日の感動がより大きかったのだと思う。

このドラマでのオルゴールの音色が好きだったので、以前からときどき観光地によくあるオルゴール美術館で探したりもした。
しかし河口湖や清里のオルゴール美術館には置いていないということだったので半分あきらめていた。
ある日インターネットで検索するといろいろでてきた。購入は可能なようなので、そのうち購入しようと思う。
CDは手に入れたが、やはりドラマの印象が強いのでオルゴールを欲しいのである。

(「この愛に生きて」つづく)

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