いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

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検診結果

今日は年休を取ってエコー検査と診察での検査結果を聞くことになっていました。
朝から水も飲んではいけないという厳しい検査でしたので、ちょっとキツイ日でした。

実は今回の検診というのは、いつもの甲状腺乳頭癌の経過観察ではありませんでした。
7月に行った職場の健康診断の結果でレッドカード通知があったための検診でした。

何が引っ掛かったかというと、職場の標準の血液検査では検査しない項目での異常値によるものでした。
それは何かというと、3年前の人間ドックのときに異常値が認められていた
ALP(アルカリフォスファターゼ)と総ビリルビンの値だったのでした。

この2つの検査項目に関しては、経過観察をしたいので
健康診断時に採決前の医師の診察のときに追加検査項目にしてもらうようオーダーしています。

そして今回は総ビリルビンの値は年々下がって今回は完全な標準値の範囲でした。
なので、実際にはALP(アルカリフォスファターゼ)の異常値が問題とされていたのです。

それで最初は職場の産業医との面会を予約して医務室で面談しました。
その後、紹介状を書いてもらって甲状腺乳頭癌の手術を行った病院での検査をしたのです。
甲状腺乳頭癌の診察や手術を行ったのは内分泌科と外科で、今回は消化器内科なのですが、
やはりここ3年間のカルテのデータが保存されていてその経過も見てもらえるということで
同じ病院としました。

3年前もALP(アルカリフォスファターゼ)と総ビリルビンの数値が高く
このとき検査で疑われたのは、
骨肉腫、すい臓がん、胆のうや肝臓の問題、甲状腺
とのことで、数週間かけてさまざまな検査を行い、最終的には甲状腺炎という結論となっていました。
その結果を内分泌科の先生に言うと
「まあ、甲状腺乳頭癌のときはよく甲状腺炎も併発するから」
などと言っていました。
しかし、実際にはこの2つの病気はまったく違うものらしく、
人間ドックの先生の説明では甲状腺炎は免疫異常から起こるらしく、本来は異物に対して攻撃してくれる血液中のリンパ球が何を間違ったのか?自分の甲状腺に対して攻撃している状態。
という説明でした。

このときは、甲状腺乳頭癌の手術が先決ということで、おとがめなしで今まで放置していたのです。


が、しかし、今回の産業医にもそのことはお話ししましたが、通常の通りの判断ではやっぱり
肝機能障害がまっさきに疑われるとのことで、肝機能を中心とした検査だったのです。


実は、肝機能の検査ということに関しても不安がありました。

それはやはりC型肝炎とかB型肝炎と言った薬害問題でした。

古い話しになってしまいますが、昔のある処置がその発端になっていました。
高校生の頃、母が病気で大学病院に入院していました。
その病気の検査が辛かったらしく、
人づてにその辛い検査をしないで検査結果が得られるという情報を教えてもらったらしいのです。
その方法というのが血のつながった人に母の血清を打って、その反応を見れば検査結果がわかるというものでした。
何にも知らない僕は大学病院に呼び出されました。
はるばる長崎までフェリーに乗って(長崎に行くということは旅行です)1泊で駆けつけたのです。
そして、母の血清を背中に8か所か10か所ぐらい注射してその反応を先生は見ていました。
その血清の入った注射器の中の液体は透明な色をしていました。
血清というと赤い血の色を想像していたのでイメージはかなり違いました。
それで、母の病気は一応治ったということがわかったようでした。

しかし、ここから問題が発生しました。
家に帰ってからしばらく経つと、僕の体に異変が起こりました。
まず最初に体が黄色くなりました。そう、黄疸の症状が出たのです。
ひどく体がだるく、疲れやすくてどうしようもありませんでした。
病院で調べてもらうと、血清肝炎と胆のう炎を併発していました。
これは、大学病院での処置が発端だったことは間違いありません。
それまでは何の問題もない健康人間だったのですから、それははっきりしていました。
母は電話で大学病院にクレームを言ったそうですが、後の祭りです。
それから、僕は半年か1年の間、薬を服用して、とりあえずは問題のない状態に戻ったと診断されました。
血清肝炎というのは輸血した人がかかる病気なので、このとき母の血清を注射したという行為が
輸血に当たるのものだと理解できました。
特に太い静脈を見つけてそこに注射したわけではないのに輸血と同じ症状が出たのでそう受け取るしかないのかな?と思います。
大学病院というところはある程度の実験的なこともするので、何もしらない患者は被害者にもなります。
母が事前にそのような説明を聞いていたことはないようでした。

それからずいぶん経って、世の中では薬害のC型肝炎などの問題が暴かれました。
それから、自分の場合ももしかしたら?などと不安になっていたのです。


説明が長くなってしまいましたが、そういうことで
今回の検査で怖かったのは
B型やC型肝炎、自己免疫性肝炎などと言ったような病気の可能性についても
調べると言うことになっていました。

今日の検査では最初に腹部のエコーの検査を行い、その後、検査結果を聞くことになっていました。
エコー検査で時間をかけて見ているだけで不安になってました。

そして、診察はかなり待つとの事だったので、遅い朝食を取ってから
診察を受けました。

どきどきしました。
あの甲状腺乳頭癌を宣告されたときのことを思い出していました。

そして、診察室から自分の名前が呼ばれました。
中では、若い女の先生と看護婦さんが何やら談笑しながら笑いあっていました。
僕が診察室に入ると普通の顔に戻って血液検査などの数値を見ていました。
すると、
「検査の数値が前に比べて良くなっていますね。特に異常はないようですね。何か悪い肝臓の病気とかはないようです。」
との第一声。
これで、ほっとして小さな声で
「はあ、よかった」
と洩らしました。
最近の検査結果で異常なしと言われると、もうばんざいしてはしゃぎまくりたい気分です。
他の患者さんの手前、そんなに騒げないので心の中で万歳しています。

そして、まだ異常値ではあるけれど、ときどきいつも高い数値の人もいるとのことでした。
他の項目も対して問題はないようで、黄疸の数値がやや高めだというので
前回も話した前述の高校生のときの顛末を話して、
「もしかしたら、そのときからずっとこのような数値で推移してるのかもしれない」
と説明しました。
それから、3年前までALPなど検査したこともなかったからです。

病院からでて、晴れやかな気分でした。
とにもかくにも、これで安心して年を越せそうです。
長年心配していたC型肝炎の恐怖から解放されたのです。

今年はワールドカップなどうれしいこともあったけど、やっぱり家族の健康が第一だったことが一番ですね。