いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

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最終予選第8節 日本の6戦目 対UAE戦(ホーム)

前節、UAEがアウェイのカザフスタン戦で敗れたため、勝ち点1差で追いつけるという
紙一重望みが残った日本。

このホームでのUAE戦で勝てば自力でプレーオフに進出できる2位に上がることができる状況となっていた。

ホームの試合ということでまたも僕らは仲間とともに国立競技場に長時間並ぶことになった。
すでに前の2戦で徹夜で並んだりしていたので仲間と一緒に並ぶのは慣れもあったが、
やっぱり辛さもあった。
それ以上に、初めてのワールドカップ出場に燃えるエネルギーが選手だけでなくサポーターにも
満ち溢れていた。

このときは日本サッカー後援会が本来、全員に与えられるはずの無料招待券が先着2000名と
いう通知があったため、熱烈なサポーターの中でもかなりの争奪戦になっていた。

それでも仲間同士で順番取りを変わりながらチケットを確保できたのは
自分たちの熱も熱いものがあったという証明でもあったのだろうと思う。


そして、勝負所のUAE戦だが、岡田監督になって2度目の試合となるが、
帰国して陣容を立て直すべくMF北沢豪とDF路木竜次の二人が日本代表候補に復帰させた。

この試合前の日本代表候補は以下のメンバーであった。


そして、この中から選ばれた当日の試合に登録されたメンバーが以下となった。


西沢は中央アジア遠征時に左手を骨折していたこともあったらしいが、プレーできる範囲で
あったらしい。いかし、このころの西沢に関してはまだ他の代表選手に比べれば荒削りで
クォリティがワラランク下がるというイメージは否めなかったのではないかと思う。
何より岡田監督の信頼感も薄かったと思われる。

それと、この試合では累積警告で出場停止となった井原の穴をどう埋めるかというのも焦点だった。

実際のスタメンは以下となった。

GK:川口
DF:名良橋、相馬、斉藤、秋田
MF:本田、中田、名波、北沢
FW:三浦、呂比須

スタメンのメンバーを見ると当時の状況から行くとこういうメンバーになるのは
自然な流れだったでしょう。
新しく入った北澤がどの程度上積みをもたらしてくれるかが大きな期待だったと思います。
ただ、中盤に本田と北澤というテクニック系ではなく運動量系の選手を二人同時に使ったのは
どうだったか?という気もします。
ホームでどうしても勝たなければいけない状況なので本田のところで山口という選択肢でも
良かったのかな?と思います。

そして、試合開始早々の3分。
ロペスのスーパーゴールが決まります。



これは本当にめったに見られないようなスーパーゴールだったと思います。
これでまた初戦のホームのウズベキスタン戦のようにゴールラッシュになるのかな?
とも思いましたが、UAEも落ち着いて守って膠着した試合になってしまいました。
そうこうしているうちに前半36分にFKから失点してしまいます。
これでまたまた重苦しくなる展開になってしまいました。

後半に入って、本田に代えて山口、相馬に代えて城と攻撃的な交代を行いますが、
決定的な場面は訪れませんでした。
このときはまだデータが少なかったのかもしれませんが、
名波-森島というコンビを生かして欲しかったと思います。
後になってわかるのですが、名波-森島が同時に出場した試合は
勝率が良かったのです。
それ以前に試合を見ていてこのコンビはいい動きをしていたので生かして欲しかったですね。

結局、この試合では勝たなければいけない試合ではありましたが、
まかり間違って失点して負けてしまえばもうフランス行きを絶望ということになってしまうという
怖さもあったかと思います。
それで、無念のタイムアップ。

その瞬間、UAEの選手は出場を決めたわけでもないのに大喜びしていました。

このタイムアップですが、試合中UAEの選手が露骨な時間かせぎをしていたこともあって
もっとロスタイム(このころはまだロスタイムと言ってましたね)
があるはずでしたが、意外と早くタイムアップになったことで日本の選手も主審に詰め寄って
抗議していました。

これもありましたが、日本のサポーターはこの試合で自力2位がなくなって
試合内容にも欲求不満があり、試合後はちょっとした暴動騒ぎとなってしまいました。
試合後に選手が出てくるゲート付近に不満の溜まったサポーターが押し寄せて
パイプ椅子を投げつけたりする映像がテレビでも大きく報道されました。

次の日のニュースステーションのスポーツコーナーでは都並敏史川平慈英が出演していました。
自力2位がなくなって意気消沈している川平慈英に対してドーハの悲劇を経験している都並敏史
言いました。

「まだ、予選は終わっていない。UAEの選手は試合終了の瞬間、喜んでたでしょ。
あれ、ドーハで韓国戦に勝った後、日本の選手が喜んでたのと一緒なんですよ。
あれを見て僕はまだ日本は行けると思いましたよ」

確かに僕も同じことを考えていました。
まだ終わっていません。


次の試合はアウェーの韓国戦です。
すでに仲間とバラバラですが、航空券と宿も抑えています。
この試合でワールドカップ出場を決める試合として見たかったですが、
反対にワールドカップ出場断念のとどめを韓国に刺されるという最悪の事態もありえる状況
になってしまいました。