いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

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水晶のピラミッド

ついに、島田荘司の超大作「水晶のピラミッド」を読み始めた。

1991年の発売以来、ずっと読みたいと思っていた作品であるにもかかわらず、
その前に執筆された「暗闇坂の人喰いの木」を読んでからという順番もあったせいで読むのが遅くなった。

去年、その「暗闇坂の人喰いの木」を読み終えたので、松崎レオナの登場も確認でき、
「水晶のピラミッド」を読む準備はできていたのだが、資格試験の勉強もあり、
700ページ超のこの大作を読むのに躊躇していたのである。

今、やっと200ページぐらい読み終えたところであるが、
まだまだ、事件の全容がつかめない。
古代エジプトの1つの出来事とタイタニック号の沈没という2つの物語が一段落したところだが、
なんら作品の本質的な事件の形がわからない。

この頃の島田荘司氏は本格ミステリーであることに拘っており、
そのためには作品の雰囲気作りが必要と意識していたこともあり、
事件の本質とは直接関係のない描写が多く、何とも多くの物語を読ませられる仕掛けになっている。

この傾向は御手洗シリーズに多く吉敷シリーズではあまり用いられない手法だ。
やはりこの頃は御手洗ものが人気で、期待されていたから仕方ないことかもしれない。

物語はこれから、ワクワクしながら先を読んでみたい。