いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

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東京に門前払いをくらった彼女のために

ブログ恋人のまゆみさん(片思いですが(^_-))からの紹介で読んだ本
「鉄のライオン」~重松清
の中の短編集の1話目です。


この本は著者の学生時代をである1980年代前半を背景にした内容になっています。
学生時代の懐かしさもあって面白く読めました。

まずはブクログにメモした引用部分からです。

山手線のオモテとウラ 9ページ
これやっぱり上京直後はすごく感じるんです。
このことは後日の記事で詳細に説明します。

「ぶち楽になったよ、もう」16ページ
これ聴いただけで、
「これ、山口県かな?」
と思いました。
読み進めると、みごとビンゴ!

学生時代、九州方面出身者は「ぶち」なんて使わないんですが、
中国地方、四国地方の人はときどき使っているのを聞いたことがあります。
その中でもっとも「ぶち」が目立ったのが山口県出身の友達だったんです。
広島人なんかだと「たいぎぃ」なんてのがかなり違和感あったのを覚えています。

話しは、ユースホステルに泊まって東京の大学入試の合格発表を見に来ているカップルの話しです。
カノジョの方は前日の合格発表で不合格ということがわかり気まずい雰囲気の中で進みます。

カノジョはもう来年は東京の大学を受けることを親から許されておらず、
遠距離恋愛がつづくのか?という心配が現実化した状態。
そのような状況で次のような言葉が出てきます。

夏休みには田舎に帰ってきてよ。うちのこと、忘れんといてよ  20ページ 

「・・・・・・家出、せえや」
「夏休みに会うて、うちのこと、まだ好いていてくれとったら、ね」
22ページ
こういう状況は田舎育ちで大学、就職時に都会に出た僕にとっては
友達なんかでこういう状況の話しをよく聞いた記憶があります。
でも、やっぱり長続きしないんですよね。
男同士の友達でも新しい環境で新しい友達などが出ててそういう人との付き合いばかりになります。
このころある知り合った友人が
「そういうもんぞ」
と言ったことがすごく頭に残っています。

こういう状況でわかれてしまったカノジョに数十年後に捧げると文中にはありますが
誰でもかつて付き合った異性が現在どうしているのか?
また、自分がその後どのような人生を送っていくことになったのか?
そういうことを伝えたい気持ちって誰にでもありますね。