いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

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息子と友達との気になる会話

それは僕が子供の頃に感じていた懐かしい痛みだった。

先日、小学3年生の息子と息子の友達を温水プールに遊びに連れて行ったときの車の中の会話だった。
息子とその友達は二人とも後部座席で楽しそうに話しをしていた。
そんなときの会話だった。

友達:おじいちゃんとおばあちゃん、4人いる?

息子:ううん、2人しかいない。

友達:どうして2人しかいないの?
   お父さんのお父さん、お母さん、
   お母さんのお父さん、お母さんで4人いるでしょ。
   うちは4人いるよ。

息子:おじいちゃんとおばあちゃんが一人づついて
   お母さんのお父さんと、お父さんのお母さんがいるの。

友達:他の人は死んじゃったの?

息子:ううん。お母さんのお母さんは僕が生まれた日のちょうど2年前の死んじゃったの。
   お父さんにはお母さんしかしないの?

友達:え?お母さんしかいなかったら産まれないじゃん。

息子:(困惑した感じで)
   最初はいたんだけど、すぐいなくなっちゃったの。

という会話で友達の方も気まずくなったのか、そこでこの話題の会話は途切れた。
僕は黙ってこの会話を聞いていた。
何のフォローもしなかった。
できなかったという方が正しかったかもしれない。

これまで、僕の父親のことは息子には詳しく話したことはない。
ただ、「お父さんには子供の頃からお父さんがいなかった」ということだけ伝えていた。
おばあちゃんが息子に何かを話しているのかは知らない。
まあ、3年生ぐらいになると薄々気づく年頃だろう。

同じような気持ちをここにも書いたけれども
本当に子供の頃にこういうことを友人や他人に聞かれると、返事の仕方に迷ってしまう。
僕も子供の頃にこの話題になるのがイヤだった。
やっぱりお父さんがいる友達がうらやましかったし、聞かれるたびに周りの雰囲気が悪くなるのがイヤだった。

こういう思いを自分の子供にはさせまいと自分が子供の頃から誓っていた。
だから何かのきっかけで夫婦喧嘩するときがあってもそれはそのことだけで終わらせようと努めている。
しかし、両親だけでなく、おじいちゃん、おばあちゃんのことで息子が困惑することがあることにせつなさを覚えてしまう。

しかし、こんなに困惑するのもあと4、5年の間だろう。
今は、今の家族が円満に幸せに暮らしていくことに精一杯になればいいと思う。

補足:ここを見ていただいた方はぜひ関連の以下のコラムも見てください。
懐かしい長崎物語のCMから感じられるものとは?
「僕の歩く道」・・・お父さんは死んだ!?