いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

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ドーハの歓喜!アジア王者としてリオオリンピックへ!


決勝で韓国に勝ったシーンを初めて見た!

0-2から韓国に逆転した試合を初めて見た!

長いことサッカーを見ているけど、こんなことは初めてだ!

これだからサッカーはやめられない!


正直、去年の夏ごろから今回はオリンピック出場は難しいと思っていた。

予選方式がセントラル開催で、グループリーグ後の決勝トーナメント方式とわかったときから
このチームの鬼門である準々決勝を勝ち抜くのは難しいと思った。
この方式ではどうしても準々決勝が一発勝負をなってしまうからだ。

それだけではない。
これまでのこのチームの試合を見てきたが、弱いと思っていたからだ。
マスコミもサッカー関係者も、サポーターもみんな、「今回は出場権を得られないのでは?」
と思っていたはずだ。

それが、これまでにない。アジアチャンピオンになるとは!?
そして決勝という舞台、または出場権がかかっていたり、ロンドン五輪のようなメダルがかかったような場面、
アトランタ五輪予選決勝での敗戦などこういう状況で韓国と当たるとことごとく負けるのが常だった。
サッカーでもそうだし、他のスポーツ種目でもそういう場面ばかり見てきた。
バルセロナ五輪ラソンで日本の森下と韓国のファンとの最後のモンジュイックの丘でのデットヒートでも
実績のないファンに森下が負けている。

唯一、そういう場面で日本が勝つところを見たのは、野球の第2回WBCでイチローが決勝打を打って
勝ったときぐらいだろう。
そのとき以来、今回は大事な場面での2回目の韓国戦勝利である!
まあ、これが3位決定戦や準々決勝のようなオリンピック出場権のかかった場面一発勝負の場面でなかったというのはちょっとまだまだ大事な場面ではなかったとは思う。
3位決定戦のカタールvsイラク戦を見たけれど、今大会一番といっていいような激戦であった。
三者的に見ればこの決勝は消化試合なのだ。負けてもオリンピックには出場できる。
リアリティの国イタリアなどなら出ていない選手でケガしないように流したゲームをしたのではいか?


しかし、日韓戦ともなれば韓国は絶対に手を抜かない。
日本に負けることを国民が絶対に許さないからだ。

長年、日本のサッカーファンはこういうところで韓国に負け続けるところを見てきた。
そういう意味では公式戦の大事なところで韓国に勝ったのは初めてではないか?
1997年にソウルまで行ってフランスワールドカップの予選、韓国戦を勝ったが、
そのときは韓国はすでに予選突破を決めていたのだ。
まあ、今回も五輪出場権を得ていた状況というのは割り引かなくてはならない。

オリンピック本大会の決勝トーナメントで当たったとき勝って初めて韓国にリベンジできたと思った方がいいだろう。


それにしても、今大会は日替わりヒーローが次々に出てきた。
グループリーグでもそうだったし、
負けたら終わりの一発勝負の準々決勝で相手のシュートがクロスバー当たってラッキーにも延長戦になり、
PKにならずに延長後半、豊川の決勝ゴールもそのクロスを上げた室屋もすごいし、
中島の2つのゴールは圧巻だった。

そして、出場権がかかった準決勝でのイラク戦。
押されていた試合で、終了間際の原川の決勝ゴール。
この試合、この世代でアジア最強のイラクとは、休養日は日本の方が1日多かったこと(日本は中3日、イラクは中2日)、それでもイラクに押されっぱなしで、イラクの底力を思えば、これしかないという終了間際の決勝ゴール。
本当にこれしかないという形の勝利だった。


そういうことを乗り越えての、この日の決勝で韓国にもこんな勝ち方をした。
手倉森監督は2-0で勝つゲームプランだったらしいが、
それは難しかったのではないだろうか?
0-2になっても日本はなかなかいいシーンを作れず、韓国は3点目、4点目が入りそうなゴール前の
シーンがあったので韓国選手に油断が出来ていたのだ。
その証拠にシュートを外した後に韓国選手には珍しく笑顔だったからだ。
完全に日本をなめていたのだ。


韓国の選手が後半の中頃から足がつったり、動きが悪くなるのはこれまでの試合でもわかっていた。
日本の方が選手のコンディションは良かったのだ。
そして、途中出場の浅野がこの決勝で爆発する。
良かったのは1点目をアシストした矢島のパスだ。
浅野の特徴を生かすための見事なパスだった。
矢島は2点目も決めて見せた!


0-2になった時点でいつも見てきた光景だけに、日本人は「やっぱりか?」
韓国人は「いつもどうり勝つな」とみんな思っていたはずだ。

それでもあきらめずにこちらも奇跡を待っていたけれども、90分以内で逆転するとは?
みんな思っていなかったはずだ。ビックリである。

韓国の選手はこれで帰国しても祝福などされないだろう。
厳しいバッシングを受けるはずだ。韓国人には「ドーハの屈辱」として記憶されるだろう。
しかし、そのバッシングで韓国選手もさらなる努力をするはずである。
次に対戦するときはもっと激しい当たりをしてくるはずで、そのとき完全に叩いてこそ日本は勝ったと言えるだろう。


最後に、今大会は手倉森監督に采配、大会を通じたマネージメントの手腕と五輪予選で初めて専属コックを派遣したサッカー協会のサポートが優勝に導いたと思う。やはり、選手だけでは勝てない。
サポーターも含めた日本の勝利なのだ!

明日のスポーツ新聞を買うのが楽しみだ。
久しぶりにサッカー雑誌も買おう!

本当に、「これだからサッカーはやめられない!」