これまで4大会10年間も世界への扉を閉ざされていたこの世代であるが、
ここで過去の大会を振り返ってみたい。
この大会は日本はグループ1位で準々決勝に進出したものの2位通過の韓国に完敗し、
1995年大会以来の8大会続けての出場権獲得を逃す。
この準々決勝ではそれまで出場していた香川がセレッソの試合に出場するために帰国し、香川なしでの敗戦。
高校サッカーの名将を監督に据えたもののまたも韓国に屈し敗退。
グループリーグではイランに敗れ、2位で決勝トーナメントに進んだものの、もし、1位になっていたらまたも韓国と準々決勝であたるところだった。イランはその韓国に敗れた。どうせ負けるならここでも韓国とあたり怒りを溜めた方がよかったかもしれない。
グループリーグで宿敵韓国と同組となった大会。
グループリーグ初戦で中国に敗れ、危機的状況だったが、3戦目の韓国戦で勝った方が準々決勝進出という状況で宿敵を南野拓実のゴールで破り、グループリーグ1位で準々決勝に進出した。
この敗戦で韓国はグループリーグ敗退となり、過去の鬱憤を半分だけはらしたものの、鬼門の準々決勝で
上記のようなことが10年間に渡り繰り返されていたわけで、日本にはある程度の実力がありながら準々決勝では敗れていた。
しかし、今回は準々決勝の相手に恵まれた。
初の決勝トーナメント進出のタジキスタン。
やはり経験不足は明らかだ。
日本の今回のチームは攻撃のスター選手はいないものの、守備がよく、1次予選から無失点でここまで来ている。
やはり守備が安定しているチームは強い。
Jリーグに出ている冨安健洋(福岡)、中山雄太(柏)の二人に安定感がチームの一番の強みである。
結果はこれまでの鬱憤をはらすかのような4-0での勝利。
来年のU20ワールドカップではメンバーが変わっている可能性もある。
そして、この世代は東京オリンピック世代。
それでも攻撃陣は今のU16の世代が秀逸。今後は世代の融合でさらに期待できるチームができるだろう。