いつも笑顔で!(「水平線の先にある夢」の続きブログ)

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ドラマ『秘密』視聴完了

 

東野圭吾原作のベストミステリー小説である。

人気No.1の作品と言っても過言ではない作品かもしれない。

僕は、この原作をブログ友達のまゆみさんから教えてもらって読んでいた。

すごく感動したことを覚えていた。

だからこの作品が実写ドラマ化された2010年の初回放送時に録画していたのだ。

そのときは忙しかったのか?1話のみみただけで、円盤にダビングしたままになっていた。

それが、今年、BSで再放送されたので再度録画したのだが、また1話のみ録画しただけで2話以降は見ないままになっていた。

今週、体調を崩して休みをもらっているタイミングでこの1話のみ見つけたので見たらこの機会に2話以降も見たいと思った。

どこかに保管してある円盤BDを探すのも大変なので、手軽な配信サイトから見ることにした。探してみるとTELASAで配信していることがわかった。最初の15日間は無料ということでこれを利用して見た。

 

(ここからネタバレあり)

 

この物語はとても切ない。

憑依したまま娘として生きていこうとする妻と、いつまでも自分の妻でいて欲しい夫という心理が見事に表現されていた。

佐々木蔵之介さんの演技はやや大げさではあったが、志田未来ちゃんの演技は良かったと思う。

それと、本仮屋ユイカちゃんが魅力的な若い教師を演じていて健康的な魅力のある女性を演じていた。カメラアングルや衣装もあるけれど、あれはどんな男でも惹かれてしまうのではないだろうか?

 

このドラマで一番印象に残ったのは第1話でのセリフで夫役の佐々木蔵之介さんが
「どんなことでも永遠なんてことはないとわかっていた」

というセリフだ。

あらかじめ原作を読んで話しの筋は知っていたから、その後の展開もわかってはいたけれど、我が家も親子3人なので、こういうセリフは胸に刺さった。

 

それと、中盤のお互いの性に対するジレンマは見ていて切なかった。

胸が締め付けれらるシーンの連続で見ているのも辛かった。

 

原作のいいところを踏襲しつつ、ドラマならではの演出もあってよかったと思う。

しかし、最後の山下公園のシーンで原作では、娘の藻奈美が

「もう、終わっちゃったの?」

とつぶやくシーンがあったと記憶してたのだが、ドラマではそのセリフはなく、

藻奈美にもどって大泣きするという演出になっていた。

ここは、「もう、終わっちゃったの?」というセリフが欲しかった。

最後の指輪の秘密を知ってしまうシーンは小説を読んでいたときには感じなかったけれども、ドラマを見ていたら、母親の直子が娘の藻奈美に手紙を書いていた可能性もあったと思った。しかし、作者の意図したものは、憑依した母親の直子が娘の藻奈美になりきって生きていくということを選択しないと夫のためにもならないと考えたからに他ならない。でも、家では直子のままで、外では藻奈美で生きていくということはできなかったのだろうか?それが困難であることをそれまでの展開で示していたのだからこういう展開になったのだろう。

 

それにしても大きく気持ちが揺さぶられ、記憶に残る作品である。